世界には私たちが知らない食べ物や食文化が、まだまだたくさん存在します。さまざまな国の食事や食文化を知ると楽しいですよね。
シャルキュトリーという言葉を知っていますか?日本人にはまだあまり知られていませんが、ワインなどのアルコールが好きな人にはぜひ知ってもらいたいものの一つです。
今回はシャルキュトリーの特徴や歴史、英語の意味、そしてシャルキュトリーにぴったりなソースのレシピを解説します。
シャルキュトリーとは?
シャルキュトリー(charcuterie)とは元来フランスで、肉屋や肉加工業者のことを指す言葉でした。
徐々に意味が拡大し、現在では食肉加工品の全般を指すのが一般的となっています。
では具体的にどんなものを言うのでしょうか?
代表的なものは・・・
- ハムやソーセージといった日本人にも馴染みがあるもの
- パテ(肉や魚を細かく刻み、ムースやペースト状にしたもの)
- テリーヌ(蓋が付いた容器に肉や魚を細かくしたもの
- ムースにしたものを入れて、オーブンで焼いたもの
などになり、他にも”肉”を加工したさまざまなものを指します。
豚肉を使うことが多いですが、牛やイノシシ、ウサギなどを使用する場合もあります。
フランスの伝統的な食文化で、使用する肉や部位、調理法、味付けなどによって数百種類もあると言われています。
地域によって味付けが異なるのも特徴です。
元々は長期保存する目的でできた食文化で、瓶詰めや缶詰めにされたシャルキュトリーは保存食の他、親しい人へのプレゼントとしても喜ばれています。
ワインとの相性もバッチリで、フランス人は「ワインとシャルキュトリー、パン、そしてチーズがあれば完璧な食事になる」と豪語するほど人々の生活に密着しています!
シャルキュトリーの歴史や由来、意味
歴史と由来
シャルキュトリーの歴史はギリシャ時代までさかのぼります。
その始まりは今から1000年以上前のことです。
肉を長期保存するために燻製や乾燥、塩漬けといった調理法が使用されてきた中で、シャルキュトリーは肉本来の旨味が他の調理法と比べて凝縮されていることが分かり、発展に至りました。
15世紀になると専門職のシャルキュティエが創設され、フランス国内のあちこちで特徴あるシャルキュトリーが作られるようになります。
現在では450程の料理に対してシャルキュトリーの製造規定が設けられており、フランスを代表する食文化となっているのです。
シャルキュトリーの言葉の意味
シャルキュトリーは英語ではなくフランス語です。
実はそのつづりはcharcuterieとなります!
意味はというとchairは肉を、cuiteは火を入れるという意味です。
やはり”食肉加工品”を意味するんですね!!!
シャルキュトリーにぴったりなソースのレシピ
シャルキュトリーは前述した通り、食肉加工品の総称を指します。
豚肉のハムやソーセージなどのシャルキュトリーにもぴったり合うソースのレシピを見ていきましょう。
マスタードとピクルスの香りが、シャルキュトリーの美味しさを引き立ててくれますよ。
バター 5g
タマネギ 6分の1
白ワイン 6分の1カップ
ブイヨン 3分の1カップ
フレンチマスタード 10g
みじん切りにしたキュウリのピクルス 20g
塩 少々
黒コショウ 少々
◇作り方◇
- フライパンにバターを入れて溶かし、 くし切りにしたタマネギを炒める。ある程度火が通ったら、白ワインを加えて中火で煮詰める
- ブイヨンを入れて、さらに煮詰める。フレンチマスタードを入れて香り
- みじん切りにしたキュウリのピクルス、塩、黒コショウを入れて完成
写真のようなポークソテーだけでなく様々なお肉にぴったりなシャルキュトリーソースです!
具にしめじなどのキノコ加えたり、お肉にかけたら刻んだパセリを添えるなどアレンジもしやすいですよ!
まとめ
シャルキュトリーはハムやソーセージ、パテ、テリーヌなど食肉加工品の総称です。
フランス食文化の一つで、元は長期保存をする過程で発展をしてきました。
ワインにも良く合い、ワイン好きで知られるフランス人の間では欠かすことできないものの一つです。
今回紹介したソースは、どのようなタイプのシャルキュトリーにも良く合います。
作り方も簡単なので、自宅で作ってみてはいかがでしょうか!?