あなたはパンツェロッティという料理を知っていますか?
日本での知名度はまだまだ高くはありませんが、シンプルでとっても美味しいイタリア料理なんです。
ワンハンドで食べられて小腹が空いた時や食べ歩きにピッタリ!
今回はそんなパンツェロッティの特徴や歴史、言葉の意味、よく間違われるカルツォーネとの違い、そして自宅でも簡単に作れる作り方のレシピまで丸ごと解説します♪
パンツェロッティとは?
パンツェロッティ (Panzerotti) とはイタリア料理の一種で小麦粉でできた生地にトマトソースとモッツァレラチーズなどをはさみ、油で揚げたものです。
一言で言えば『包み揚げピザ』という感じです!
パンツェロッティの材料もほとんどピザと同じものを使用していますが、その見た目の最大の特徴は半月状の形です。
具材を円盤型の生地で包み、半分に折りたたんだ状態のものを油で揚げます。
両面が生地で覆われているので手に持ちやすく、テイクアウトして食べながら歩くのにぴったりです。
包み揚げをするためチーズに直接火が入らず、生地がパリパリで中はトロトロです。
一口噛むと中から濃厚なチーズとトマトソースの香りが、一気に口の中に広がります。
揚げたてのものはとても熱いので、火傷をしないように注意してくださいね!
パンツェロッティの歴史や意味、由来
パンツェロッティはイタリア語プーリア地方方言の、「パンツァ(お腹の意味)」が語源です。
パンツェロッティをに油入れると大きいお腹のようにふくれる様子から付けられました。
そんなパンツェロッティの発祥はイタリアのプーリア地方にあります。
他にも発祥ついては説があり、”ナポリ発祥”とも言われていますが、どちにせよイタリア南部!
どの家庭にもあったトマトとモッツァレラチーズを使用し、余ったパンをムダにしないようにと考案された庶民の食べ物です。
現在は南イタリアではメジャーな料理で、街中にあるピザ店やパン屋で購入することができます。
注文してから揚げるので、揚げたてでジューシーなパンツェロッティを楽しめますよ。
パンツェロッティとカルツォーネの違い
こちらはカルツォーネ↑
パンツェロッティと良く間違われるものがカルツォーネですが、両者は非常に似ているので、勘違いする人も少なくありません。
カルツォーネはパンツェロッティと全く同じ材料を用いて作られますが、調理方法が異なります。
パンツェロッティは前述した通り油で揚げますが、カルツォーネは石窯やオーブンで焼き上げるのが特徴です。
カルツォーネはパンツェロッティと比べると油で揚げないため幾分ヘルシーですね。
窯で焼かれた表面はカリカリとした食感で、香ばしくなっています!
パンツェロッティ、作り方のレシピ!
パンツェロッティは窯などがいらないためピザよりも簡単に自宅で作ることができますよ!
今回は最もシンプルでスタンダードなレシピを紹介します。
☆生地用
強力粉 100g
薄力粉 100g
ドライイースト 小さじ1
砂糖 小さじ1
塩 小さじ1
オリーブオイル 小さじ2
ぬるま湯 110ml
☆具材用
トマトソース 適量
モッツァレラチーズ 適量
乾燥オレガノ 少々
☆揚げる油
オリーブオイル 適量
◇作り方◇
- 生地用の材料を全て混ぜ合わせる。しっかりとこねて、生地を作る
- 温かい場所に生地を置いて、30分間放置する
- 元のサイズよりも2倍くらいの大きさになれば発酵終了
- 生地を4等分して、綿棒などを使って平らに伸ばす
- トマトソースとモッツァレラチーズを乗せオレガノをふりかけ、生地で半分に包む
- 鍋にオリーブオイルを入れて、180度に熱する
- 生地を入れて揚げる。きつね色になったらひっくり返して、両面を揚げれば完成
ここで紹介した具材は基本中の基本で超ベーシックなものです。
お好みでマッシュルームやパプリカなどの野菜、エビやイカなどの魚介などなんでも入れてOKですよ!
さらにはベースのソースがトマトソースではなく、ホワイトソースでも全然アリ。
余ったクリームシチューを包んで・・・という風に作ってもとっても美味しく出来ます!
生地の材料を用意する&イチからこねるのが面倒な時はこちらの生地でどうぞ↓
もともとピザ用の生地ですが、パンツェロッティはもちろんのこと、カルツォーネにも使えますよ!!!
まとめ
パンツェロッティはイタリアのプーリア地方が発祥の”揚げタイプ”のちょっぴり変則的なピザでした!
ピザとは違いトマトソースとモッツァレラチーズに直接火が通らないので、香ばしさが残っていて美味しいですよ。
自宅でも包んで揚げるだけと簡単に作ることができるので、ぜひチェレンジしてみてくださいね!