韓国料理がブームの中、唐辛子を使った辛いスープが今注目されています。
韓国料理屋さん及び焼肉屋さんのスープメニューにも豊富にありますよね。
でもその種類の多さにどれがどれだかよくわからない&韓国語でピンとこない・・・という方も多いのでは?
今回はその中でも注目度が高まっている「テグタンスープ」とはどんなものか、言葉の意味やコムタン・ユッケジャンとの違い、そしてレシピまで紹介していきます!
もくじ
テグタンスープ・クッパとは?具材や味、カロリー!
テグタンスープ(대구탕)とは牛骨出汁のスープに具材として真鱈(タラ)を使った辛いスープです。
テグタンクッパは上記スープとご飯を組み合わせたセット料理ということになります。
(別々に提供され、ご飯をスープに通して食べるのが一般的)
メイン具材が白身魚という事でお肉よりさっぱりしていて、カロリーも控えめ!
テグタンスープのカロリーは一人前300gで190kcalになります。
(引用:https://www.fatsecret.kr/%EC%B9%BC%EB%A1%9C%EB%A6%AC-%EC%98%81%EC%96%91%EC%86%8C/%EC%9D%BC%EB%B0%98%EB%AA%85/%EB%8C%80%EA%B5%AC%ED%83%95)
韓国の方はお酒のつまみにこのスープを飲むことが多いのも特徴です。
みんなでシェアしやすいですし、野菜も入っていて健康的なおつまみですね。
基本的にはそのままスープ及び鍋として食べますが、ごはんをスープに通してクッパとして食べられることもよくあります!
店によっては、うどんやラーメンなどを〆に入れるところもあります。
ヘルシーで、野菜がたくさん取れて、辛くて美味しい!
消化も良く、低カロリー高たんぱくなスープというところ、そして色々な食べ方が楽しめるのが素敵ですね!
白い釜山のテグタン
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韓国南部に位置する第2の都市釜山で食されるテグタンはスープが白いのが特徴です。
コチラは出汁も牛ではなく魚。
具材は同じくタラですが、とてもあっさりとした味わいで赤いものとは違った味、地元釜山では人気のメニューです!
日本でのテグタンは違うもの?
日本の焼肉屋で「テグタン」をオーダーすると”タラ”では無く牛肉の入ったスープが出てくることが多いと思います。
それは同音異義の別のスープを意味しているからです。
日本でよく出されている”テグタン”は漢字で『大邱湯』と書きます。
コチラは大邸(テグ)という都市のスープという意味になりますが、その現地”大邸”でもほぼ絶滅しているです。
内容的には牛肉が入ったものでカルビスープのようなもの。
タラの”テグタン”は漢字で『大口湯』と書きます。
ちなみに今回紹介しているどちらもハングルでは『대구탕』と書きますが別物ですので注意!
ちなみに韓国人の間では”テグタン”といえば後者の”タラのスープ”が一般的です!
テグタンの歴史や意味、由来
韓国語でテグは「タラ」の意味があります。
テグを漢字で書くと「大口」と書くのですが、タラはそれだけ大きな口を持っており、たくさん食べる魚です。
タンは「湯」という意味で、”鍋”のことを指します!
昔は、タラは王しか食べることができなかった貴重な魚でした。
そのテグタンの歴史は古く、1611年に書かれた『屠門大嚼』という書物にタラの魅力が記されていて、そのころからテグタンの元になったタラのスープが食されていたのではないかと言われています。
テグタンスープとユッケジャンとの違い
テグタンとユッケジャンとの違い
テグタンスープとよく似た料理で「ユッケジャンスープ」というのがあります。
何が違うのでしょうか?
ユッケジャンスープは具材にタラではなく牛肉を使っているのが大きな違いです。
調味料も唐辛子はもちろんですが、コショウや、ごま油といったものを使うのもユッケジャンスープの特徴です。
昔のユッケジャンスープは牛コツではなく、犬肉からの出汁がベースとなった宮廷料理が起源となっています。
派生元が違うのも、テグタンスープとユッケジャンスープの違いと言えますね!
テグタンとコムタンとの違い
釜山式のテグタンと見た目が似ているコムタン!
しかしコムタンは牛のスープですし、具材も牛のお肉ですので全く別の味ですね!
テグタンスープの簡単レシピ・作り方
韓国でよく食べられている本格的なレシピを紹介します。
〜具材〜
鱈・・・1尾(500g)
豆腐・・・一丁
冬瓜・・・50g
長ネギ・・・1/2本
豆もやし・・・1袋
えのき・・・1パック
〜スープの材料〜
唐辛子・・・1本
塩・・・少々
水・・・1000ml
煮干し・・・10~15本
昆布・・・10cm
玉ねぎ・・・1/2個
粉唐辛子・・・大さじ2
醤油・・・大さじ1
酒・・・大さじ1
コチュジャン・・・大さじ1
カナリエキス・・・大さじ1
おろしにんにく・・・ひと欠け分
おろししょうが・・・小さじ1/2
※カナリエキスがない場合はナンプラーでも代用可能!
※唐辛子は韓国産のものを使うとより本格的なコクが出ます。
◇作り方◇
- 鍋に水、煮干し、昆布、玉ねぎを入れて煮立たせる。煮立ったら弱火で8分茹でたら昆布を取り出します。
- 粉唐辛子、醤油、酒、コチュジャン、カナリエキス、おろしにんにく、おろししょうがすべてを混ぜ合わせておく
- 鱈は頭と内臓を取り除き、少しおきめのぶつ切りにします。
- 冬瓜は短冊切り、長ネギと唐辛子は斜め切り、玉ねぎは半月切り、シイタケは5mmにスライスしておきます。
- 豆腐は一口大の大きさにカットします。
- ①のだし汁を土鍋に入れて、④でスライスした野菜などを入れ火にかけます。煮立ったら②を入れて弱火で5分煮ます。
- 鱈と豆腐を入れてさらに5分煮たら完成!
鱈は鍋に入れたら身崩れを防ぐために蓋をしないようにするのがポイント!
その他具材は大根や春菊、セリなどを入れても美味しいですよ♪
まとめ
今回は韓国料理のテグタンを紹介してきました。
色んな調味料が必要ですがテグタンは家庭でも作れそうですね!
辛いものが好きで、カロリーを気にしている方にもピッタリな料理です。
是非一度その美味しさを体験してみてくださいね!