『トンノ』皆さん聞いた事ありますでしょうか?
かなり聞き慣れないかもしれませんね。
このトンノ、実は日本ではかなり慣れ親しまれているものなんですよ。
今回はトンノとはどんなモノなのか?起源、料理の種類、レシピなどをご紹介していきます。
トンノとは
トンノ(tonno)はマグロという意味です。
イタリア語でツナ缶、生のマグロで区別せず、双方をトンノと呼んでいます。
赤身の部分や赤マグロの事をトンノ ロッソ(tonno rosso)といいますね。
卵巣などはウォーヴァ トンノやボッタルガなどと呼ばれる事が多いです。
マグロをたっぷり入れたものをトンノパスタと呼んでいます。
シチリア周辺で春から初夏にかけてマグロ漁が盛んに行われており、獲れたマグロは日本にも輸出されていますね。
サン・ピエトロ島でもマグロ料理が盛んであり、春先にはジーロトンノと呼ばれるマグロ祭りも開催されるほどマグロは親しまれています。
ちなみに、マグロの他の部位は、
- 大トロ→ヴェントレスカ(ventresca)
- 中トロ→タランテッロ(tarantello)
- 血合い→ブッゾナッリア(buzzonaglia)
といった呼び方なんです!
トンノはどうやって食べるの?
マグロはほとんどの部位を食する事ができるため、現地でのトンノ料理には様々なバリエーションがあります。
スモークは勿論、オイル漬けにしたり、身や心臓を塩漬けにして干したもの、白子を茹でてトマトに乗せたり、パンにトマト、マグロを乗せ簡単に食べる事がある料理など、余すところなく食べられているようですね。
パスタ、ピザなどではトマトベースで味付けをしてにんにく、唐辛子などを入れ味付けし、
マグロをたっぷり入れたものがポピュラーです。
その他には”マグロ”の色々な部位を集めてサラミにしたりしています。
また、卵巣を塩漬けにすることもあり、こちらはボッタルガとして親しまれていますね。
トンノが食べられるようになったその起源とは
南イタリアの地中海沿岸部が発祥です。
マグロ料理の起源は地中海に浮かぶサルデーニャ島の南西部、サン・ピエトロでは1000年以上も前からマッタンツァと呼ばれるマグロ漁が行われていました。
小さな船で網を張り、マグロが入ってきたら網を引き揚げ、マグロを直接銛で仕留めるといったワイルドな漁が行われています。
地中海付近をマグロが回遊する5、6月頃によく行われ、初夏の時期によく市場に並んでいます。
マグロも食べられてはいましたが、元々周辺では鮭料理が普及しており鮭缶なども世界的に普及していました。
しかし1940年代に鮭の世界的な不漁が勃発、その代用として確保しやすいマグロが注目されツナ缶の普及すると同時に注目され沢山の料理が開発されたという背景があります。
トンノピザのレシピ
シンプルでカンタンなトンノピザ、そのレシピを紹介していきます。
<トンノピザの材料>※生地2枚分
- ピザ生地(市販のものでOK)
- ツナ缶(1~3缶でお好みを!)
- ホールトマト(大きいサイズのものを1缶)
- たまねぎ(1個)
- にんにく(2片)
- モッツァレラチーズ(80g)
- オリーブオイル(適量)
- 黒コショウ(適量)
- 塩(適量)
◇トンノピザ作り方◇
- フライパンを熱してオリーブオイルをひく。
- にんにくを弱火で炒める。
- ホールトマトを入れる。トマトはつぶしながら中火で7分ほど。
にんにくの色が変わってきたらトマトを入れるのがポイント。 - ツナ缶は油を抜いておく。
- 玉葱はお好みの大きさにスライスする。
- ピザ生地にオリーブオイルを塗る。
- トマトソースを伸ばす。
- 塩、黒コショウで味を整えながら
それぞれカットした玉葱、チーズをのせる。ツナも忘れずに。 - オーブンを230度に温めておく。
- ピザ生地を入れて様子を見ながら10分~15分ほど焼いて完成です。
ツナ本来の味を楽しむため、まずはシンプルにたっぷりツナを入れて作る事をオススメします。
玉葱を入れる事で少し甘みを感じてしまう方は、タバスコやオリーブオイル漬けの唐辛子などで味を調節して下さいね。
トンノパスタレシピ
続いてはパスタ、シチリア風の味わいが楽しめるレシピをご紹介します。
<シチリア風トンノパスタ材料>※生地2枚分
- パスタ(200g)
- ツナ缶(1~2缶でお好みの量を入れましょう)
- アンチョビ(1~2切れ)
- 玉葱(1/2個)
- にんにく(1.5片)
- プチトマト(3個)
- バジル(調味料サイズの振りかけるタイプでOK)
- 塩コショウ(適量)
- オリーブオイル(適量)
- 唐辛子(適量)
◇トンノパスタ作り方◇
- オリーブオイルでみじん切りにしたにんにく、唐辛子を炒める。
- 匂いが立ってきたらスライスした玉ねぎを加える。
- きつね色になりしんなりしてきたらアンチョビとトマト、ツナを加える。
- 油を抜いておいたツナ缶を入れ、塩コショウで味を整える。
- 茹でたパスタを入れ、混ぜ合わせる。
- 盛りつけたらバジルを振りかけて完成。
アンチョビに塩分が含まれているので塩コショウは少なめでもOKです。
→ちょっと”いい”ツナ缶で作ればより美味しく作れますよ♪
ピザ&パスタ・トンノの意味やレシピやのまとめ
トンノについて詳しく紹介してきましたがいかがでしたか?
辛みが効いた料理にも、フルーティな料理のアクセントにも色々使えるツナ缶。
そのままで食べるのはもちろんのこと、パスタやピザ以外にも使いみちがホントにたくさん。
常備必須ですね!!