世界には私たち日本人がまだまだ知らない、そして馴染みが少ない料理がたくさんあります。
強烈な見た目で「えっ?こんな料理があるの!」とびっくりするような料理もありますよね。
今回はそんな”インパクト大”なフィリピンの豚の丸焼き料理、レチョン(マノック)について。
特徴や作り方、価格、歴史、名前の意味、そして最後に日本でレチョンを食べる方法について紹介します!
もくじ
レチョンとはどんな料理?価格やバリエーションなど
フィリピン料理レチョン(Lechon)とは、豚の丸焼き料理です。
フィリピンではポピュラーな料理で”嫌いな人はいない!”といえるほど皆に親しまれている料理なんですよ。
フィリピン人に「フィリピン料理といえば?」と聞くと、ほとんどの人がこぞって「レチョン!」と答えるほど。
多くのフィリピン人から愛される、フィリピンの国民食であることが分かりますね!?
ちなみにレチョンには、
- レチョン・マノック
- レチョン・バブイ
- レチョン・カワリ
などのバリエーションがあります。
レチョン・マノックは鶏の丸焼き、そしてレチョン・バブイは豚の丸焼きのことです。
レチョン・カワリは『レチョン・バブイ』をたっぷりの油でさらにカリカリに揚げた料理です。
ほとんどの場合でレチョンといえば、豚の丸焼きを指します!
◇レチョンはジューシーで香辛料の香ばしさが際立つ味
レチョンはとってもジューシー、豚の肉は適度に脂を含んでおり、一口噛むとジュワッと肉の旨味と脂が口いっぱいに広がっていきます。
またたっぷりの香辛料と一緒に調理されているため、香辛料の香ばしさが引き立っているのも特徴です。
おすすめは豚の皮の部分!
フィリピン人お気に入りの部位で、皮はパリパリと焼かれており噛み応えがあります。
まるで北京ダックのような食感で、噛めば噛むほど、味わいがどんどん増していくんですよ。
◇レチョンの一般的な作り方
レチョンの作り方は以下の通りです。
- 豚の内臓を取り除く
- 表面に醤油を塗り、お腹の中にネギやニンニク、その他の香辛料を詰める
- 串に豚を丸ごと刺して、長時間じっくり回し焼きをする
- 豚の表面がこんがりとなったら完成
作っている途中はなかなか衝撃的な見た目なので初見だとびっくりしてしまいます。
しかしフィリピンレストランなどで出される際は、一口大に切られたものが綺麗に盛りつけされて出てくるので大丈夫ですよ!
◇フィリピンで食べる際のレチョンの一般的な価格
レチョンの価格はお店によって異なります。
屋台やスーパーでは大体250グラムで300ペソ以下(日本円で約600円)です。
パーティーやイベント用に生きた豚を丸ごと購入すると、10キロで7,500ペソ(日本円で約150,00円)、20キロで12,000ペソ(日本円で約24,000円)ほどとなっています。
レチョンの歴史や由来、ことばの意味
どのようにフィリピンに誕生したのかは明らかになっていません。
レチョンがしかしフィリピンは過去にスペインによる植民地、アメリカによる統治、そして多くの中国人移民の流入がありました。
恐らくこれらの多文化流入と統合の経過の中で、誕生したのだと思われます。
レチョンはフィリピンの言葉、タガログ語で「丸焼き」の意味です。
前述したレチョン・バブイが「豚の丸焼き」の意味になります。
フィリピンではイベントやパーティーの時に良く食べられるレチョン。
大きいのでそれぞれの家庭で豚を丸焼きにすることはあまりなく、すでに調理したものを外から買ってくるのがほとんどなんですって。
レチョンは日本でも食べられる?東京や名古屋のレストラン!
レチョンは日本でも食べられます!
フィリピン料理のレストランの中には、レチョンを提供しているところもありますよ!
ただしフィリピン料理のレストラン自体がまだ日本には少なく、またそれらの中でもレチョンを通常メニューとして提供しているところは少ないのが現状です。
東京や名古屋でレチョンが食べられる!
下記のレストランではレチョン・カワリ(揚げたもの)をがメニューにありました!
・東京都
西荻窪『ATE』、上野に近い湯島にある『Pangaea』、府中市にある『アジアンダイニング マラーサ』
・神奈川県
川崎市にある『TWEETY』
・愛知県
名古屋は栄にある『SAMPAGUITA』
近くにない場合は・・・
なんと丸焼き用の豚を通販で購入することもできます。
5kgで15〜20人前くらいになるのでパーティーなどのいかがでしょうか?
大きいので屋外BBQなどに良いと思いますよ!!!
コチラは冷凍モノになっています↓
低温解凍に3日~掛かるんですって!
まとめ
フィリピンの豚の丸焼き・レチョンについて色々と紹介してきました。
たくさんのスパイスなどで味付けをされじっくりと焼き上げた豚は、ジューシーな肉とカリカリの皮がとても美味しいです!
その強烈なビジュアルには驚きますが、とても味わい深いのでぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?