日本人にも人気の台湾料理、その中で最も高級なものの一つにぶっとびスープ(佛跳牆)があります。
ここではそんなぶっとびスープ(佛跳牆)について
・どんな味、具材?
・起源や歴史
・家庭でも作れるレシピ
・東京で食べられるレストラン
などを詳しく紹介していきます♪
もくじ
ぶっとびスープ(佛跳牆)とはどんなもの?
ぶっとびスープ(佛跳牆)とは?
✔️ぶっとびスープ(佛跳牆)はたくさんの高級な食材を使用し、何日も煮込んで作られる高級スープです。
代表的な具材にはアワビ、エビ、帆立、フカヒレ、鶏肉、豚肉、シイタケ、うずらなどが使われますが他にも金華ハムや銀杏、ナマコ、栗、筍、タロイモやキクラゲなどなど実に様々。
中国・福建省の伝統的な料理で台湾、香港でも食べる(飲む)ことができます。
”高級料理”とあって日常で頂く機会は少なく、結婚式や旧正月の時などお祝いの席で出されることが多い料理です。
ぶっとびスープ(佛跳牆)の味は?
具材に使われる椎茸やホタテ、その他高級食材から出た出汁が味のベース。
それを醤油や紹興酒で味を整えて出来上がったスープの味は、あっさりしながら上品で厚みのある複雑な味わいです。
お店や予算によって、具材や調理法が違ってくるため、味の方もそれによってかなり幅があるのが特徴。
その豪華な食材と独特の調理法によって、食通や美食愛好家の間で高く評価されています。
↓温めるだけでいただける”ぶっとびスープ”
ぶっとびスープ(佛跳牆)の起源や歴史、言葉の意味
✔️ぶっとびスープの起源は清朝末期と言われています。
その起源は諸説ありますが、もっとも有力と言われている説が以下。
福建省の省都・福州で銀行の役人が、家で客をもてなすために用意されたツボで色々なものを煮込む料理で、”幸運、幸運、長寿”を意味する「富寿泉」が始まりという説。
ぶっとびスープは中国語(繁体字)で『佛跳牆』と書きますが、「仏陀が壁を飛び越える」という意味なんです。
ある晩餐会で「富寿泉」を食べた客が非常に美味しかったことを「仏陀は禅を捨てたと聞いて飛び上がった」と即興で詩を詠んだ事から現在の名前になりました。
そもそも福州方言では”富寿泉”が”佛跳牆”と発音も似ていたという事もあって『佛跳牆』で定着したようです。
ぶっとびスープ(佛跳牆)のレシピ
丁寧な素材の下処理と、時間をかけ煮込むことで贅沢で上品な味わいに仕上がります。
具材は一般的なものを紹介していますが、実際には決まりや制約はないのでお好きなものを入れてもOKです!
[具材]
鮑: 数枚
ナマコ:240g
牛すじ:150g
鶏もも肉: 適量
豚バラ肉: 適量
フカヒレ: 数枚
ほうれん草やタケノコ、その他野菜: 適量
干し貝柱
干しシしいたけ
五香粉
シナモンパウダー
醤油
酒
白コショウ
豪華食材は季節や入手可能なものに応じて変えても良いですね。
[スープのベース]
鶏ガラスープまたは高級なスープの素: 適量
生姜: 少々
紹興酒: 少々
塩: 少々
醤油: 少々
オイスターソース: 少々
[手順]
- 鮑、ナマコ、牛すじを生臭みを取り除くためにネギ、生姜、酒を加えた熱湯で湯通しする
- 鶏もも肉と豚バラ肉は水に五香粉、シナモンパウダー、醤油、酒、白コショウ、みじん切りニンニク溶かしたものに1時間〜漬け、さつまいも粉をまぶして揚げる
- 干し貝柱、干ししいたけをそれぞれ水で戻し、食べやすい大きさに切る
- 好みの野菜は柔らかくなるまで茹でてアクを抜きする
- 鍋にスープのベースの材料を加えて温める
- 材料の種類によって調理時間を調整しながら、具材をスープの中に加えていく
- 具材が煮えたら醤油・オイスターソースで味を調整し、さらに煮込んだら完成
豪華な食材は季節や入手可能なものに応じて変えることでよりおいしいぶっとびスープになります。
五香粉はこちらがおすすめ
ぶっとびスープ(佛跳牆)が食べられる東京のお店
ぶっとびスープ(佛跳牆)は高級料理なだけあって、提供されるお店もハイレベルなお店ばかり。
単品で注文可能なお店もありますが、コース内で楽しむのみのお店もあるのであらかじめご確認を!
銀座 飛雁閣
東京都中央区銀座8丁目9−15 JEWEL BOX GINZA 9F
中国料理「翡翠宮」
東京都新宿区西新宿2丁目7−2 ハイアットリージェンシー東京1階
星福(シンフウ) 銀座本店
東京都中央区銀座6丁目9−9
中国飯店 富麗華
東京都港区東麻布3丁目7−5
中国料理 新橋亭
東京都港区新橋2丁目4−2
この情報は記事執筆時のものですので、ぶっとびスープ(佛跳牆)を”狙い撃ち”される場合は、あらかじめお店にご確認してみるのがおすすめです!
ぶっとびスープ(佛跳牆)まとめ
お坊さんもぶっ飛ぶ美味さのぶっとびスープ(佛跳牆)はすごい具材のオンパレードでしたね?
日本で頂くには難易度が少し高め(価格的にも)になりますが、その価値がじゅうぶんにある逸品です。