肉の旨みをまるごといただける、日本人にも親しみやすい串料理がギリシャにあるのはご存知ですか?
ここではそんなギリシャの美味しい定番串料理・スブラキについて
・どんな食べ物?味や起源など
・かんたん美味しいスブラキのレシピ
・東京で食べられるお店
を紹介していきます。
もくじ
スブラキとはどんなもの?
スブラキの具材や味
✔️スブラキ(σουβλάκι)は、ギリシャ料理の串焼きの肉料理です。
主に豚肉、鶏肉、羊肉などを使用しスパイスで味付けして焼いたもので、レストランではポテトや野菜、パンやピタなどと共にプレートで(もしくはピタに挟んで)提供されます。
世界各国に串焼きはありますが、スブラキの特徴はその味付けにあり、肉をオリーブオイル、レモン汁、にんにく、ハーブ、スパイスなどで作られたつけダレに漬けられてから調理されるのがポイント。
トッピングには、通常、新鮮なトマト、タマネギ、レタスなどの野菜が添えられます。
また、ギリシャで定番のヨーグルトベースのソース・ザジキがよく添えられます。
同じくピタに挟んで食べられるギリシャの肉料理・ギロスとの違いは
スブラキ:鉄串に刺してグリルしたもので、肉だけでなく魚のものもある。
主に白身の魚、マトン、牛、豚を使う。
ギロス:肉の塊(もしくは塊のように重ねた肉)を垂直ローストであぶり、それを端から薄くそぎ落としたもの。→ケバブのような感じ
地域によって違う呼び名
- アテネではカラマキ(καλαμάκι)と呼ばれ、”スブラキ”と言うとピタラップ全般を指す。
- コルフ島ではトマトソースが添えられたスブラキはレッドソース ( κόκκινη σάλτσα ) と呼ばれています。
- キプロスにおいては、”スブラキ”は串に刺された小さな肉の塊と料理の両方の事を指します。
スブラキの起源や歴史
✔️スブラキの起源は青銅器時代にまで遡ります。
ギリシャのサントリーニ島で、紀元前17世紀のティラ噴火以前に島の原住民が使用していた石製の調理器具セットが発掘され、そこには”おそらく”串を保持するために使用された一対のくぼみがある事が発見されました。
もちろんそこから串焼き文化は長い間続いていましたが、現代のように広く知られるようになったのは第二次世界大戦後、ファストフードとして提供されるようになってからです。
スブラキの本格レシピ
[材料]
豚肉:500g(一口大もしくは薄切り)
オリーブオイル:大さじ2
レモン汁:大さじ2
にんにく:2 ~ 3かけ、みじん切り
乾燥オレガノ:小さじ1~2
クミン:ひとつまみ
タイム:ひとつまみ
塩こしょう:お好みで
串(事前に水に浸しておく)
ピタパンまたはラップ生地
トマト、タマネギ、レタスなどのトッピング
お好みのソース
[手順]
- ボウルにオリーブオイル、レモン汁、みじん切りにんにく、乾燥オレガノ、クミン、タイム、塩とこしょうを混ぜ合わせる(出来上がった漬け汁=マリネード)
- ポーク肉をマリネードに漬け込み、数時間から一晩冷蔵庫で寝かせ肉が味に浸透するようになじませる
- 肉を串が全体的に均一な太さになるように刺す
- バーベキューグリルやオーブン、鉄板で肉の両側を均等に、外側がこんがりとした色になるまで焼く
- 焼きあがったら温めたピタパンやラップ生地とともにお皿にのせ、トマト、タマネギ、レタスなどの野菜をトッピングとして加え、ヨーグルトソースを添えればプレートの出来上がり
お好みでピタパンやラップ生地で包んだり、ソースをかけそのまま食べたりするのが◎!!
✔️日本で日頃いただく食事にあまり使う機会がないスパイス・クミンやタイムですが、最近ではスーパーで小瓶で売られているので簡単に手に入れる事ができますよ。
ピタは冷凍のものを保存しておくと便利
↓ギリシャでは定番のヨーグルトソースのザジキ
スブラキが食べられる東京のおすすめレストラン
ギリシャ料理 タベルナ ミリュウ
あの「孤独のグルメ」にも登場したギリシャ料理のお店がココ!
東京都港区東麻布2丁目23−12 1F
スピローズ
こちらでは魚のスブラキが提供されているんですよ。
東京都大田区蒲田5丁目7−6 CCMビル 3階
ギリシャ料理 KAZENOKURA
歌舞伎町の奥の方にあるギリシャ料理専門店
東京都新宿区歌舞伎町2丁目18−9 林ビル
この情報は記事執筆時のものですので、スブラキを”狙い撃ち”される場合は、あらかじめお店にご確認してみるのがおすすめです!
スブラキまとめ
ギリシャの焼き鳥・スブラキ(鶏じゃないけど)を紹介してきました。
程よいスパイシーさで食べやすい味わいのスブラキ、お野菜やピタとの相性はホント良く、”初めてのギリシャ料理”にもぴったり。
レストランやご家庭で味わってみてください!