シュトーレン(シュトレン)といえば、12月に入ると、街のパン屋さんやケーキ屋さんなどでよく見かけるパン菓子でクリスマスを連想される方が多いのでは?
ここでは
・シュトーレンはどうやって作るの?
・その名前の由来と歴史
・ちょっぴり贅沢な食べ方!
などを紹介、こちらでシュトーレンの豆知識を読んでから食べると、きっと何倍も美味しく感じられますよ!
もくじ
シュトーレンとはどういうもの?特徴は?
シュトーレンとはドイツ生まれの食べ物で、表面に粉砂糖をまぶした、ごつごつと固そうなした見た目が特徴のパン菓子です。
手に持ってみると、ずっしりと重量感があります。
これは、発酵させた小麦粉生地に、ドライフルーツやナッツなどがたっぷりと練りこまれているからなのですが、実はシュトーレンは他のパンと比べて作る工程が長くなかなか手間がかかるんです。
大まかな作り方は
- まず、小麦粉に酵母やイーストフードを加え、発酵だねを作り、そこにバターを加えます。
- そして、ドライフルーツとスパイスを洋酒に漬け込んだものをナッツと一緒に発酵だねに加えて焼き上げます。
- 仕上げに粉砂糖をまぶして出来上がりです!
このような感じになっています。
たっぷりの粉砂糖とバターが防腐剤の役割をするので、2カ月はもつようにできているのが大きなポイント!
この「長く保存できること」が、シュトーレンの味の秘密でもあります。
のちほど触れますが、また、シュトーレンの値段はさまざまで、1本1,000円、高いものですと7,000円近いものもあります。
なにせ作るのに手間がかかることもありこのようなお値段に・・・、パンの中では比較的高級であるとことは間違いありません。
シュトーレンの起源や名前の意味は?
もともと、シュトーレンはキリストの誕生を待つ間の4週間のアドベント(待降節)の間によく食べられるパンでした。
名前の由来は、パンの切り口の断面がトンネルに似ていることから、ドイツ語で坑道を意味する「シュトーレン」と呼ばれるようになったと言われています。
他にも表面に砂糖をまぶしたその見た目が、おくるみに包まれた産まれたばかりのイエス・キリストを模しているから、という説もあります。
1239年、現在のドイツ、ザクセン地方にあるナウムブルクの司教へのクリスマスの贈り物として記されています。
発祥の地についても諸説ありますが、文献に残る最古の記録はとても古い時代から存在していた食べ物だったんですね!
またフランス東部のアルザス地方でも食べられていて、地方を代表するお菓子として親しまれています。
日本ではいつから食べられるようになった?
1969年に福岡県の老舗洋菓子メーカー、千鳥饅頭総本舗がシュトレンのレシピをドイツから日本へ持ち込み制作・販売しました。
実は日本でもかなり前から売られていますが、近年になりその美味しさが口コミで広がり人気になってきました。
さらに作るのに手間がかかるので一度にたくさん作れない、それにより人気店ではすぐに売り切れになり話題&人気が高まっているのだと思われますね!!!
View this post on Instagram
こんな感じでにお店によって個性が様々。
その多様性が色んなシュトーレンを食べてみたくなっちゃうポイントであり、人々を魅了している所以なのかも!?
衝撃の日持ち!シュトーレンの美味しい食べ方と気になるカロリー
シュトーレンを味わうコツはその食べ方にあります。
本場ドイツでは2~3日で食べきるのではなく、3週間程かけて少しずつスライスして食べる習慣があるのです。
これは、中に入っているフルーツが熟成しながら、だんだんパンに風味が移っていくため、味が変化していくからです。
1番美味しいのは、焼き上がって2週間を過ぎてからですね。
どこから食べても旨味がお口の中いっぱいに広がりますよ!
店頭には11月末~12月上旬に並び始めますが、クリスマスよりも少し早め辺りに購入するのがオススメ。
クリスマスまでのカウントダウンのようで、気分が盛り上がりそうですね!?
気になる日持ち期間は
・包丁を入れる前だと1~3カ月ほど
・包丁を入れたら3〜4週間ほど
と一般的には言われています。
びっくりするそのカロリー!
しかし、シュトーレンは砂糖やバター、ドライフルーツがたくさん練り込まれているため、カロリーがとても高いパン菓子でもあります。
100グラムあたり約350~500キロカロリーほどあります。
食パンは100グラム150キロカロリーほどですので、食パンの2倍以上!
ただ、いろいろ詰まっていて食べ応えもあるので、少量でも十分満足できそうですね。
美味しく食べるコツ
他の美味しい食べ方としては、少し温めて食べるとフルーツの香りが楽しめて、より素材の甘みが感じられます。
また、ナッツやフルーツとの相性も良いので、スライスしてクリームチーズをのせて食べることもおすすめです。
注意する点は、乾燥すると美味しさが逃げるので、ラップに包み、密封容器に入れて冷蔵庫ではなく部屋の涼しいところに保存しましょう。
シュトーレンの味や美味しい食べ方まとめ
いかかでしたでしょうか?
シュトーレンは、高カロリーであるところは少し気になるところですが、毎日少しずつ味の変化を楽しめるパン。
クリスマスだけではなく家族や自分へのご褒美に、ぜひ召し上がってみてください。
お店によって中の具材などが違い個性があるので色々なものを食べ比べてみるのも面白いですよ!
みなさんにシュトーレンの魅力が伝わったら嬉しいです、では~!