スカンピ料理って、聞いた事ありますか?
あまり聞き慣れないですよね。
料理屋などに行ってもなかなかスタンダードに扱っているお店は少ないのではないでしょうか。
「そもそもスカンピって何?」
「どんな料理?」
「どういう風に作るの?」
という方へ、ここでは意味や由来、そしてカンタンに美味しく作れるスカンピパスタの作り方を紹介します。
スカンピとは?
イタリアでエビの事をスカンピ(scampi)と呼びます!
ヨーロッパ産である、ヨーロッパアカザエビ科の手長エビをイタリアでは指しますね。
体長15~20センチほどのため、結構大きいです。
ちなみに日本語ではスカンピはアカザエビと訳しますね。
ニュージーランド産と北欧産が有名です。
爪の大きさがニュージーランドと北欧の違いであるようで、北欧産の方が爪が大きいんですね。
地理的な理由から、イタリアでは北欧産が多いようですね。
日本ではアカザエビはイセエビと並び高級な食材と評されています。
スカンピの食べ方
高級食材のひとつです。
スカンピはイタリア料理でよく使われる生でも食べられますが、シンプルに焼いて食べるグリルや、リゾット、パスタと幅広く食べられていますね。
トマトとの相性がいいのもイタリアでよく使われている理由ですね。
ソテーやフライ、スープなどにも使われています。
また現地で食べられているアカザエビは殻が柔らかく、非常に甘みが強いのが特徴です。
旨味が強いため、料理に入れるととても存在感が出るのが特徴です!
スカンピの起源
スカンピは南イタリアのプーリア州サレント地方の伝統料理です。
イタリアをブーツに例えると、かかとの部分に位置しますね。
気候は温暖で、自然豊かな地方で、「残された最後の楽園」とまで呼ばれているんです。
地理的な理由からエビが豊富にとれる地域ではない事から、郷土料理も様々で、海と大地の幸をふんだんに使った料理が使われているものが多いです。
ブドウの生産量がイタリアではトップクラスで、ワインの生産も盛んです。
スカンピのほかに、タコ料理などが現地では有名ですね。
中世からルネサンスの時代にかけて都市国家が栄え、料理文化もこの頃から特徴を持ちはじめました。
魚料理もこの頃から地域毎に発展していきました。
イタリアでは食べる事の出来る料理が地方毎に異なるのが特徴ですが、今ではスカンピ料理はヴェネツィアやナポリでも食べる事ができるため、プーリア州以外にも海沿いの地方では昔からよく食べていたのかもしれませんね。
パスタ・スカンピのカンタンレシピ!
カンタンで美味しいパスタのレシピを紹介していきます。
アカザエビを日本で手に入れようと思うと、1尾1000円ほどとばかなか高額なので、今回はスーパーなどで売っているエビを使用しています。
コダワル方は同じ作り方で『アカザエビ』を使ってみて下さいね!
<シンプルで豪華!地中海風スカンピパスタ!>※2人分
◇材料◇
- パスタ(200g)
- エビ(8尾)※アカザエビの場合は一人3尾ほど。
- にんにく(1.5片)
- プチトマト(250g)
- 白ワイン(100cc)
- バジル(調味料サイズの振りかけるタイプでOK)
- 塩コショウ(適量)
- オリーブオイル(適量)
◇作り方◇
- オリーブオイルでみじん切りにしたにんにく、唐辛子を炒める。
- 匂いが立ってきたら背中部分に縦に切れ目を入れたエビを加え、
ワインを注ぐ。 - プチトマト、茹でたパスタを加え、塩コショウで味を整える。
- 器に盛りつけ、お好みでバジルを振ったら完成。
元々ワインの生産量が多い地方の料理のため、ワインが非常に合う料理とされています。
ワインはお好みで量を調節してみてもOKです。
食べてみてもっとパンチが欲しい!という方は唐辛子を入れてみてください。
エビの旨味がマッチして味にパンチがでます。
そしてプチトマトではなく、ホールトマトで作ってみても美味しいですよ!
スカンピの意味や、かんたんパスタのレシピのまとめ
いかがでしたでしょうか?
スカンピについて様々な角度からご紹介をしていきました。
日本でもエビは多くの料理に使われていますが、”スカンピ”って言われると中々ピンときませんよね!?
レストランのメニューで見つけたら「このスカンピって何か知ってる?」ってちょっぴり”知ったか”してみてもよいかも(笑)。