カマンベールの様な姿のシャウルスチーズ。
一体、どんな味がするのか、美味しい食べ方など、気になりますよね!?
今回はシャウルスチーズの美味しい食べ方や、あなたにあったシャウルスチーズの熟成具合の見つけ方、シャウルスチーズの由来、AOP・AOCについてご紹介します。
シャウルスチーズの特徴や作り方
見た目はカマンベールに似た、白カビのタイプのチーズです。
直径が約11cm、高さが約6cmの円筒型で、カマンベールと見比べてみるととても分厚く高さがあります。
作り方は・・・
- 無殺菌乳を使って24時間かけてじっくり凝固させて型に入れ、約2日かけてゆっくり水分を抜きます。
- その後、型から出して、白カビを表面にかけて、最低15日間以上厳しく温度管理をされ熟成していきます。
大量生産ができず、昔ながらの方法で作られるチーズです。
そして保存期間が延びると熟成がどんどん進み味が変化していく事で知られています。
カマンベールでは中身がトロトロになるとおいしく感じます(個人的嗜好です)が、シャウルスチーズの場合は、トロトロになる一歩前の少し芯がある状態もおいしいですよ!
味の特徴
・熟成の若いものは・・・
表面の白カビが淡雪のようで、とろけるような舌ざわりでクリームチーズのような優しい味わい。
・熟成具合が高いものは・・・
中身はトロトロになり、深いコクが出てしっかりとしたうま味も感じられフルーツの爽やかな酸味やナッツのような風味も感じられます。
とても奥深いチーズですね!
熟成が進むとチーズのクセが出てきますので、カマンベールのクセなどが苦手な方は、熟成前のマイルドなものを食べるのがおすすめですよ。
ベストな食べごろはそれぞれの方によって十人十色です。
お好きな食べごろを探してみてくださいね。
シャウルスチーズの意味・起源
「シャウルス」という名前はフランスの北東部シャンパーニュ地方の南にある町「シャウルス」が由来となっています。
作られ始めたのは12世紀に修道院で作られ始めた説もあるそうです。
つづりは違いますが、「シャ」は猫、「ウルス」は熊を意味しているそうです。
これらより、シャウルスチーズのラベルには、猫と熊がデザインされています。
シャウルスチーズの美味しい食べ方
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・そのままで食べる
上の写真は熟成後期のものでかなりトロトロ。
もちろんそのままでも頂けます。
・バケットにのせて
フランスパンやクラッカーにのせ、ブラックペッパーをふりかけるだけで一品出来上がり。
・ワイン及びスパークリングのお供に
若い熟成のものは同じ故郷のシャンパンと共に、熟成の高いものはシャブリと共に
・レーズン等のドライフルーツや甘い果物と共に
・シャウルス+柚子胡椒
柚子胡椒を風味付けにつけると、シャウルスチーズの味が引き立ちます。
・シャウルスチーズのリゾット(トロトロの熟成度の高いものがおすすめ)
シャウルスの中身を抜いたものを器にすると、とてもおしゃれですね。
・ホワイトソースと一緒に包み、クリームコロッケに入れて
AOPとAOCについて
シャウルスチーズは1977年にAOCを取得しています。
チーズのラベルにAOPやAOCが記載されていて、見たり聞いたりしたことがあるかもしれません。
チーズだけでなく、ワインなどにも表記されています。
これらは高品質の証明となっています。
AOC
フランスが定めた規格です。
政府からのお墨付きで、「この商品は政府公認で本物です!」と意味しています。
チーズに関しては生産地域や牛や羊の搾乳の時期、生産方法など厳しく15項目規定されています。
とても厳しく制限されているため、認定されているチーズは45種類しかないそうです。
AOP
こちらはヨーロッパ共通の規格でAOCと同じような意味合いを持ちます。
消費者に分かりやすくするために2006年よりヨーロッパ全体で、この名称を統一するようになります。AOCからAOPにゆくゆくは移行されるそうです。
現在はAOP(AOC)といった表記になっています。
シャウルスチーズの食べ方や特徴のまとめ
熟成具合で風味、味や食感など七変化するシャウルスチーズ、とても惹きつけられますね。
AOP(AOC)とフランス公認のチーズということで味はお墨付き。
上記でご紹介した色々な組み合わせで食べると、新たな味の発見にも繋がり楽しめます。
人によって好みの熟成具合は違うかと思います。お好みのを発見出来たら最高ですね!