あまり聞き慣れないタレッジョ(タレッジオ)チーズとはどんなチーズ?と気になった方へ。
ここではタレッジョチーズの特徴(臭いや起源、意味や由来)、そしてがどんなパスタやワインに合うかなどをご紹介していきます。
タレッジョチーズについて
タレッジョチーズはイタリアでもっとも有名なウォッシュタイプのチーズの一つです。
タレッジョチーズの味は熟成の若い時期はさわやかで少し酸味があり、熟成が進むとコクが出てきます。
形状は一辺約20㎝の正方形で、高さは約5㎝の直方体、原料は牛乳、脂肪分は最低48%と脂肪分が比較的高くなっています。
外皮はオレンジ色のものが多いですがピンクっぽいものまで様々、熟成したものは表面がベトベトし、赤茶色、青かびがついているものもあります。
青かびが生えているものは、食べる際はその皮は取り除いて食べた方がいいでしょう。
外皮の臭いの割には、中身はとてもマイルドでミルクの甘さやうま味も感じられ、酸味とのバランスも良いです。
食感は流れるほどではありませんが、カスタードクリームのようなトロッとしたやわらかさです。
気になる臭いは?
ウォッシュタイプとは、外皮を塩水や酒で洗い、熟成させタイプのチーズです。
チーズの表面についている菌で熟成させる形で、とても匂いが強烈で、その特徴として例えるならば、アンモニア臭、納豆の臭いといった感じに例えられます。
ウォッシュタイプのチーズは匂いがきついので、日本においてあまり万人受けはしませんが、タレッジオチーズはフランス産や他のウォッシュタイプのものより外皮の匂いが比較的弱い方ですので、初心者でも食べやすいです。
しかし、熟成をしっかりさせると、匂いはとても強烈になります。
チーズの匂いが気になる方は熟成の若いものを選んでみてくださいね。
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タレッジョチーズの”意味”、そして起原
タレッジョチーズは5~6世紀頃、イタリアのロンバルティア州のタレッジョ渓谷でつくられていた「ストラッキーノ」というチーズが起源とされています。
「ストラッキーノ」はイタリア語では「疲れた」という意味があります。
タレッジョ渓谷はアルプスでの夏の放牧を終えた牛たちの休憩地点、その渓谷で歩き疲れた牛たちの乳でつくったことから、この名前がついたといわれています。
ストラッキーノの中の一つがタレッジョで、10世紀頃には作られていたそうです。
「タレッジョ」という呼び方になったのは、決まった製法・味を守るために、第一次世界大戦後のことです。
急な傾斜の山の中の移動中の渓谷は疲れた牛たちにとって休まる場所だったのでしょうね。
タレッジョチーズの食べ方
タレッジョチーズは他のウォッシュタイプのチーズよりも独特な臭いが比較的少ない方ですので、色んな料理にアレンジされることが多いのが特徴。
以下のような食べ方があります!
- りんごやいちじく、レーズンとともにワインと
- バケットにタレッジオをのせ、トーストし、はちみつをかけたもの
- パスタソースとして
きのことタレッジョのスパゲッティ、生クリームとタレッジョを延ばしてクリームペンネ、ニョッキ・ラビオリとの組み合わせも - ピザ
クワトロフォルマッジなど、他のチーズとの組み合わせも楽しめます。
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- 肉料理のソースとして
- リゾットに
- キッシュの生地に混ぜ込んで
- ガレットの具材として
- アランチーニ
(タレッジョチーズを生ハムで包み、マッシュしたカボチャで包み揚げたもの)
もちろんそのままで食べても美味しいですし色々な料理にも使われる、実はとっても万能なチーズです。
タレッジョチーズに合うおすすめのワイン
クセが強めで味わい深いチーズなのでワインと合わせそのまま食べられることが多いタレッジョ。
- 赤ワイン・スパークリングワインはタレッジョチーズのうま味の余韻を楽しめる
- シャルドネ・白ワインでミルキーさとスッキリ感を組み合わせたハーモニー
といった感じで色々なワインと共に楽しむことが出来ます。
また、甘味の強いチーズですので、辛口の日本酒にも合いますよ!
タレッジョチーズの臭い、合うパスタやワインまとめ
タレッジオチーズは熟成が若ければ、臭いについては他のウォッシュタイプのチーズよりは少ない方ですので、比較的食べやすいのではないか?と思います。
そのまま食べるのが少し苦手かもしれない方はアレンジする事でチーズのうま味をいい感じに楽しむ事が出来るのでは無いでしょうか。
優しいミルキーな甘い味わいは一度食べてみる価値アリですよ。