今回は数あるイタリアの料理の中でもヘルシーと言われる – 『ボスカイオーラ』について。
イタリア地中海近辺では、魚介料理がフォーカスされる事が多いですが今回は森や山の幸を使用したものになります。
パスタ、ピザは食べたいけれど、サッパリしたものがいいという方などにぴったりなこちら!
その意味や由来、ボスカイオーラ風ピザやパスタのレシピまで詳しく紹介していきます。
ボスカイオーラの意味は?
ボスカイオーラ(boscaiola)とは、イタリアで生まれた料理です!
「木こり」・「森の番人風」という意味があるんですね。
そしてボスカイオーラ料理はシンプルにいうと、
“キノコをたっぷり使った料理”なんです。
トマトソースを使用する事が多いですが、厳密な味付けなどはないので、トマトの他にもオイル・クリームと様々なソースで料理が可能なんですね。
キノコもシメジや舞茸、エリンギなどお好みで使ってOKな料理なのでダイエット中の女性にもぴったりです!
また、キノコの他にも油に付け込んだマグロを使用する事があり、そのツナが何層にもなっている事から、切り株の年輪に例えられ「木こり風」と呼ばれているんだとか。
木こり以外にも森で生計を立てる「狩人風」とも呼ばれ親しまれています。
必ずしもピザやパスタでなければいけないというわけではなく、スープ料理などもボスカイオーラ風と呼ばれるので、知っておくとバリエーション豊かな食卓になりそうですね。
ボスカイオーラ料理の起源
ボスカイオーラには”木こり”という意味がある、と先ほどお話しましたが、
木こりが山で仕事をする際に道中取ったきのこを料理するため、この名がつきました。
イタリアは、構成されている各州で食べる事ができる郷土料理が異なっています。
南北でかなり食文化が異なりますが、このボスカイオーラはイタリア全土で食べる事ができます。
山岳部が多いイタリアならではの料理ですね。
また、イタリアの街並みは3種類の呼び名に分類されます。
- 都会ならば「チッタ」
- 田舎町であれば「パエーゼ」
- この2つにあてはまらない中世の街並みや城塞が残る地域を「ボルゴ」
と呼びます。
ボスカイオーラはイタリア全土で食べる事ができますが、特にこの「パエーゼ」で作られる事が多いんです。
山岳地帯や田園部で親しまれた料理なのですね!?
どちらかというとイタリア南部でよく食べる事ができるので、南部発祥とも言われています。
ボスカイオーラの食べ方は?
ボスカイオーラはきのこの上にチーズを盛りつけ、オーブンで焼いたものとされていますが、その料理方法には様々な種類があります。
パスタ、ピザは勿論、スープにしたり、牛肉で包み焼きにするなど、多様な料理があるのも特徴ですね。
リゾットなどにも応用可能なため、色々な料理に合うんです。
また、ツナのビジュアルが切り株の年輪に見える事からボスカイオーラと呼ばれているという説がありますが、実はマグロやツナを入れるのは日本特有でイタリア現地ではきのこのみで食べられている事が多いのです。
イタリア全土では濃厚なチーズがたくさんあるので、きのこだけでも濃厚な味わいに仕上げることが可能なんですね。
ボスカイオーラピザのレシピ
ボスカイオーラピザの作り方を紹介します。
ピザを食べたいけどカロリーが気になる!ダイエット中だけど少ししっかりしたものが食べたい!なんて時にオススメです。
・ピザ生地(市販のものでOK)
★きのこ類(お好みでシメジ、舞茸、えのき、しいたけ等)
★ツナ缶(お好み)
★ソーセージ、サルシッチャなど(お好み)
・にんにく(2片)
・モッツァレラチーズ(80g)
・黒コショウ(適量)
・塩(適量)★の量はお好みです。
◇作り方◇
- フライパンを油で熱し、みじん切りにしたにんにくを香りが出るまで炒めます。
- カットしたきのこ類を全て加えて炒め、塩コショウで味付けします。
- ピザ生地に炒めたきのことカットしたソーセージ、ツナを乗せます。チーズも忘れずに!
- オーブンを230度まで温めておき、10~15分生地を焼いたら完成です。
味が物足りない方はきのこを炒める時バターを使用してもOK!
使うキノコをマッシュルームやトリュフ、乾燥ポルチーニなどにしてみるとまた違った味わいになり新鮮ですよ!
具材を炒めて生地に乗せるだけなので仕事で疲れて帰ってきたときなどにもいいですね。
イタリア産のきのこを使用すると高級なものに仕上がりますが、スーパーなどで売っている慣れ親しんだきのこでサッと作れるのも魅力的です!
ボスカイオーラパスタのレシピ
続いてはパスタです!
ピザのようにチーズを使用しないためどちらかというと味が淡泊になりがちなので、
今回は味が調節しやすい醤油ベースのレシピをご紹介します。
<サッパリコッテリバター醤油!ボスカイオーラパスタ材料>・パスタ2人分
・ベーコン(50g)
・きのこ(エリンギ、しめじ、舞茸など適量)
・ツナ缶(1缶)
・にんにく(1.5片)
・バター(20g)
・塩コショウ
・醤油(大さじ1~適量)
◇作り方◇
- フライパンを油で熱し、みじん切りにしたにんにくを炒めます。
- 香りが出てきたらカットしたきのこを加えます。
- きのこが少ししんなりしてきたらベーコン、油を切ったツナを加えます。
- 醤油を大さじ1~加え調節します。
- 茹でたパスタと和えて、塩コショウで味を整えて完成です。
・味にアクセントがほしい場合、海苔を加えてもいいですね。
・ベーコンはきのこの後に入れて、旨味をその他の食材に染み渡らせるようにします。
・今回はきのこの味が引き立ちやすいバター醤油で味付けしましたが、トマトソースなどでもOKです。
・ツナ缶の油は切ってから加えますが、少し残して一緒に加えるとコクがでますよ!
パスタ・ピザ、ボスカイオーラの由来やレシピ!まとめ
ボスカイオーラ料理について詳しく紹介してきました。
数あるイタリア料理の中でも発祥地が広域にわたるため、様々なバリエーションがあるのが特徴のひとつでもあります。
パスタ、ピザ、そしてそれ以外のボスカイオーラ料理も試してみてはいかがでしょうか!?