すこしづつ日本での人気が高まっているフィリピン料理。
フィリピン料理の専門店やアレンジ料理などを扱うお店も増えています。
その人気の理由は主食が同じお米であったり、醤油をベースにした味付けが多く用いられていたりと日本人の舌と相性がいいこと!
今回は、そんなフィリピン料理の中から代表的な煮込み料理、カルデレータとはどんなものなのか?
味やカロリーから作り方のレシピまでご紹介いきます!
フィリピン料理カルデレータとは?味やカロリーなどの特徴
カルデレータ(kaldereta)とは、フィリピンの煮込み料理で、味はピリ辛ソースのトマト煮込み料理です。
地域によって楽しみ方は様々で、
- タガログ地方などではソースと肉のみというシンプルなレシピで作られたり
- フィリピンの首都圏ではお肉の他にじゃがいもやにんじん、かぼちゃなどの野菜を加えて、ビーフシチューに近いものもあったり
と色々なタイプのものがあります!
肉は主に牛肉もしくはヤギの肉が使われますが、豚肉や鶏肉を使用する場合もあります。
そしてフィリピン人に言わせるとレバーペーストが味のキメ手で必須なんだとか!!
よく”ビーフシチューのようなもの”と言われたりしていますが、味的にはトマトをたっぷり使ったハヤシライスがピリ辛になった感じを想像すると分かりやすいかと思います。
お肉をふんだんに使っていますが、思ったより軽くて食べやすく日本人に親しみやすい味ですよ!
あちらはスープ皿に盛られたり、カレーのようにライスと一緒にワンプレートに盛り付けて食べられる事もあります。
ソースの味付けや具材と合わせて、肉の種類など自分の好みの味のカルデレータを探すのも楽しそう!
気になるカロリー
そのカロリーは一般的なカルデレータで一皿360gで540kcalほど、ご飯と一緒に食べる事を考えるとカレーライスとそんなに変わらないカロリーですね。
スペインからフィリピンへ?カルデレータの歴史や意味、由来
発祥の地はスペインです。
現在はフィリピンの代表的な料理として楽しまれているカルデレータですが、実はフィリピンは長い間スペインの植民地であったため、スペインの食文化の影響を色濃く受けた料理が今でも多く存在しています。
スペイン語でシチューを『caldereta』という事からそのままそう呼ばれるようになったと言われています。
もう一つの説
カルデレータはタガログ語ではkalderetaと書くのですが、タガログ語で鍋を表す「カルデロ (kaldero)」という言葉が料理の名前の由来になっているとも言われています。
どちらにせよ”鍋”で作る”シチュー”のような料理ということは間違いありませんよね!
カルデレータの作り方のレシピと美味しい食べ方
カルデレータはシチューやカレーに近い具材を使用する料理なため日本の家庭で再現するのも簡単、手に入りやすい材料ばかりで本場の味を楽しめるのは嬉しいポイントです!
今回は、タンパク質と一緒にビタミンも摂取できて嬉しい、野菜がたっぷり入ったタイプのカルデレータのレシピをご紹介します。
・牛肉 700g
・じゃがいも 3つ
・オリーブの実 15粒
・にんじん 1本
・ピーマン 3つ
・玉ねぎ 半分
・ホールトマト 1缶
・レバーペースト 70g
・水 400cc
・塩コショウ 適量
・にんにく ひとかけら
・鷹の爪 お好みの量
◇作り方◇
- じゃがいもとにんじんは皮をむいて乱切りに。ピーマンは食べやすい大きさに切り、玉ねぎは粗みじん切りにします。
にんにくは皮をむいて芯を除いたら潰します。 - 鍋に油をひき、つぶしたニンニクに火を入れてお肉を炒めます
- お肉の表面に軽く焦げ目がついたら切ったじゃがいも、にんじん・ピーマン・玉ねぎを軽く炒めます
- 鍋に水を入れて火にかけ、沸騰したら、オリーブを加えます
- お湯が減ったら足しながら、1時間くらいかけてゆっくり肉を煮ます
- 肉が柔らかくなったら、トマトソースとレバーペースト、鷹の爪を入れて20分煮ます
- 塩コショウで味を整えてお好みでチーズを加え、とろみがついたら完成です
肉はどの部位を使っても良いですが、ほほ肉など塊り肉を使うと良いですよ!
柔らかく火を通すため、優しい火力でじっくり時間をかけて煮ることが大切です。
レバーが苦手な方はペーストを除いたり、辛味が苦手な方は鷹の爪を使わずに仕上げにチーズを入れたりと、工夫してお好みの味に仕上げてみてください。
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まとめ
今回は、スペイン料理の中からカルデレータについて、詳しくご紹介しました。
フィリピン料理は日本人の口に合いやすいといいつつも、甘めの味付けや独特の香り付で少しハードルが高いと感じる方もいるかもしれません。
そんな方は、味付けも材料もなじみやすいカルデレータからフィリピン料理を始めてみてはいかがでしょうか?
カレーと同じ要領で簡単に作れちゃうのでぜひ一度試してみてください!