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滷肉飯とは?魯肉飯との違いや”あの”スパイスについてやレシピまで

親日国としても有名で、見どころもたくさん!
観光として今や不動の人気を誇る台湾。

同時に日本人の舌にも合う台湾料理への人気もますます高まっています。

今回は、少し見慣れない名前の『滷肉飯』とはどんなものなのか?使われているスパイスや似た名前の料理との違いから簡単な作り方・レシピまでご紹介します!!

滷肉飯とは?使われているスパイスなど

台湾料理・滷肉飯(ルーローハン)とは、煮込んだお肉をご飯にのせた料理です!

豚肉を砂糖や醤油、酒、スパイス(詳しくは後述)を使って甘じょっぱく煮込んだものをご飯にのせ、かきこむようにして食べます。

パクチーやきゅうりが添えられたり、卵や油揚げなどの具材も一緒に煮込まれたりと、さまざまな楽しみ方がされています。

また具材以外にも、味付けも作る人によってさまざまで、スパイスがガッツリ効いているものもあれば、砂糖を多めに加えて甘めに作られるものなどなどホントに多種多様!

色が濃く、煮込みというとこってり濃い味付けが多いイメージですが、意外とさっぱりと味わえるのも特徴です。

台湾では多くの人々に愛される日常食で、街中いろいろなお店や屋台で売られています。

お店によって味が違うので、食べ比べをしてお気に入りの味を見つけるのも楽しいですよ!

特徴的な味のスパイス – 五香粉

滷肉飯には日本人にはあまり馴染みがないスパイスが使われています。

それは五香粉とよばれるスパイス!

五香粉はシナモンやグローブ、山椒や胡椒、八角などを混ぜ合わせて粉末にしたもので普段日本で食べられる料理にはほとんど使われることがないもので、独特な風味が特徴です。

香りをつけたり、辛味を加えるなど、台湾料理及び中華料理に欠かせない材料の一つ。

はじめは不思議な香りに戸惑うかもしれませんが何故か癖になるそんなスパイス&ハーブです!!!

滷肉飯のことばの意味や由来、歴史!

滷肉飯のことばの意味や由来、歴史!

「滷」の文字は煮込むという意味があります。

ですから滷肉飯は煮込む肉のご飯という意味になりますね!

お酒やスパイスを使って肉をじっくり煮込む料理、という意味でこの名前が付けられたようです。

滷肉飯は古くから台湾で広く食べられている大衆料理なのですが、なんとその始まりは日本統治時代豚肉屋で余ったくず肉や脂身、皮を細かく砕いて煮込んだものを炊いたご飯にかけて食べたのが始まりと言われています。

90年以上続く滷肉飯の老舗のお店が今だに人気を保っていることから、この料理の人気が昔から続く根深いものであることがよくわかりますね!

滷肉飯と魯肉飯の違い、じゃあ肉燥飯って?

似たような名前の滷肉飯魯肉飯肉燥飯、これらの違いが気になりますよね!

それぞれの違いは・・・

滷肉飯と魯肉飯との違い!

滷肉飯というと耳慣れない、見慣れない名前のようですが、魯肉飯(ルーローファン)なら聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

この2つ、漢字は違いますが、意味も読み方も同じです。

要するに同じ食べ物ということです!

滷肉飯が日本にやってきた時に、常用漢字を用いた方がわかりやすいという理由で魯肉飯に名前が置き換えられました

現在も、台湾のお店や屋台では、日本人の観光客がルーローファンだと分かりやすく店に入りやすいように、あえて魯肉飯の文字を採用しているところが多くなっています

肉燥飯との違い!

また、類似した料理としてよく挙げられるのが肉燥飯です!
読み方は”ロウザオファン”

 

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↑こちらが肉燥飯です。

同じ滷肉飯でも地域によって呼び方が違う!という説もありますが、使用している肉の種類によって料理の名前が変わるという説が最も広く知られています

滷肉飯は塊の肉やばら肉をそのまま煮込んでから、食べやすい大きさに細かく切って作られます
それに対して、肉燥飯はそぼろ肉を用いて作られます

滷肉飯の方が脂身が多いので味の印象がよりジューシーになります!

この二つの料理、食感や作り方は多少違えど味わいは似通ったものになっています

実際その違いは曖昧な部分も多く台湾人でも混同しちゃう事も多いんですって!

滷肉飯の作り方のレシピ

滷肉飯の作り方のレシピ

台湾料理というと、手の込んだ味というイメージがありますが、実は家庭でも簡単に作ることができます。

今回は、辛味や癖がなく我々日本人にも食べやすい滷肉飯のレシピをご紹介します!

◇材料(4人分)◇

・豚ばら肉(ブロック) 400g
・氷砂糖        50g
・お湯         200ml
・醤油         170g
・紹興酒        270g
・ゆで卵        お好みで!
・チンゲンサイ     こちらもお好みで!

 

◇作り方◇

  1. 冷水で鍋を満たし、豚ばら肉を入れて沸騰させ臭み抜きをする
  2. 沸騰したら豚ばら肉を取り出し、水で洗い流して食べやすい大きさに切る
  3. 油をひいたお鍋に角砂糖を入れて加熱し溶かす
  4. 砂糖が溶けたらお湯を加える
  5. 醤油と紹興酒を加え混ぜたら、お肉を浸して加熱する
  6. お鍋にゆで卵を加えて、蓋をして一緒に煮込む&チンゲンサイを茹でておく
  7. お茶碗にご飯をよそって出来上がったお肉や玉子、一口大に切ったチンゲンサイをのせて完成!

豚バラを煮込む時に煮汁が少ないと、お肉に汁がしみ込まずパサついた食感になるので、煮汁が減ったと感じたら紹興酒を少し加えるといいですよ。

この他にも付け合わせにザーサイや油揚げも合いますよ!

こちらのレシピでは日本人でも食べやすいようにスパイスは加えずに作られています。

本場の味を楽しみたい方&アクセントが欲しい方は、お好みで八角(このレシピであれば2個!)を加えて召し上がってください!

まとめ

今回は、日本でもポピュラーになりつつある台湾料理の『滷肉飯』について、詳しくご紹介してきました。

白いご飯にはもちろん、お酒にもよく合う味付けのとっても美味しい煮込み料理です。

本場で味わってみるのも良し、さらにご家庭でも作って自分のお気に入りの具材&味付けを見つけてみてはいかがでしょうか!?