日本の生まれ育った地方の伝統料理を食べると、ほっとすることがありませんか?
世界にもそれぞれの国、そして地方ごとに伝統料理がたくさん存在しています。
その数は計り知れませんが、私たちが知らない美味しい料理がまだ埋もれています。
「アショア」というフランス料理を知っていますか?
その名前を初めて聞いた!という方も多いのではないでしょうか!?
今回はアショアの特徴や意味、自宅で美味しく作るための簡単レシピなどを紹介します。
アショアとは?特徴と由来
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アショア(バスク語:axoa)はフランス領バスク地方にある伝統家庭料理です。
子牛や子羊のミンチ肉にピーマン、タマネギなどの野菜類、唐辛子やニンニクなどのスパイス類をオリーブオイルでじっくりコトコト煮込んだ料理です。
バスク料理(スペインとフランスの間に居住するバスク人の間で作られ発展してきた料理)に分類されるこちら。
バスク地方はフランスとスペインの国境にまたがる地域で、「山のバスク」や「海のバスク」とも呼ばれていてその地形柄、海と山の様々な種類の美味しい食材が採れる食の宝庫として有名な地域。
バスク地方に住んでいるバスク人が古くから作り続けてきた、歴史ある料理の1つなんですよ。
どんな味?
オリーブオイルをたくさん使用しますがしつこくなく、ニンニクとタイムやローリエなどハーブの香りが食欲を高めてくれます。
子牛や子羊は日本人には食べ慣れない食材ですがクセが少ないので食べやすく、どこか懐かしいような味わいは日本人の味覚にもバッチリ合います!
アショアの意味
アショアはバスク語で「細かく刻んだもの」を意味します。
子牛や子羊、野菜類、スパイス類をすべて細かく刻んで作られることからアショアの名前が付けられました。
子牛の肉を使ったアショアは特に「アショア・ド・ヴォ―」と呼ばれていて親戚家族が集まった時や大きなイベントの時などにふるまわれる料理で、じゃがいもやライスと合わせて食べられています!
合うワインは?
もちろんワインとの相性もいいアショア!
バスク地方で作られている『チャコリワイン』というワインが、微発砲性で酸味と苦味があるさっぱりとした白ワインで有名なんです。
“アショア”に合わせるには、作る際にも使われる白ワイン(チャコリワイン)はどうでしょうか?
ゴハンとして食べられている”アショア”ですが、スッキリしたワインと合わせることでちょうどいいおつまみになりますよ!
かんたん激ウマ”アショア”のレシピ
日本ではスペイン料理店やフランス料理店などで、アショアが提供されていたりします。
欧風料理って聞くと何だか難しそうな気がしますが、実は自宅でも簡単に作ることができるんですよ。
材料はちょっと多めですがフライパンでも出来ちゃうので是非チェレンジしてみてください!
◇かんたんバスクの材料<4人分>
・子牛、もしくは子羊の肩肉 800グラム
・生ハム 40グラム
・赤ピーマン 大1個
・タマネギ 2分の1個
・ししとう 8本
・赤唐辛子 適量
・ニンニク 3片
・ローリエ 1枚
・タイム 適量
・パセリ 適量
・白ワイン 200ml
・オリーブオイル 適量
・塩 適量
・コショウ 適量
◇バスクのレシピ◇
- 肩肉とタマネギ、ニンニク、パセリをみじん切りに、赤ピーマンは一口大の棒状に、赤唐辛子は輪切りにします。
- 大きめのフライパンにオリーブオイルを多めに加えて火を点け熱くなったら、赤ピーマンとししとうを炒めます。
- 火が通ったら、赤ピーマンとししとうを取り出し、フライパンに残ったオリーブオイルで、タマネギとニンニク、生ハムを入れてさっと炒めます。
※焦げ付かないように弱火で炒めるのがポイントです。 - 肩肉に塩とコショウをして、フライパンに入れて強火で炒めます。
- 肩肉に火が通ったら、白ワインを入れてアルコールを飛ばします。
- ローリエとタイムを入れて、弱火で5分ほど煮込みます。
- 水分がほぼ無くなるまで煮込み赤唐辛子を入れます。
塩とコショウで味を整えてください。 - 赤ピーマンとししとうをフライパンに戻して、軽く火を通します。皿に盛ってパセリを散らせば完成です。
・大きいフライパンが無いはもちろん鍋に変えて作ってもOKですよ!
子牛や子羊の代わりに、牛肉や豚肉、鶏肉などお好きなお肉でも美味しく作ることができます。
また野菜の量を多くしてアレンジすると、ひと違った味のアショアを楽しむことが可能ですよ!
まとめ
アショアは日本では珍しい”子牛や子羊”の肉に、野菜、スパイスなどを混ぜて作られるバスク地方の伝統家庭料理です。
→ニンニクや赤唐辛子の香りが食欲を促進、食べごたえも十分な料理です。
実は自宅でも簡単に作ることができるのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか!?
その際は『チャコリワイン』も是非忘れずに(笑)