韓国の名物と言ったらまず思い浮かぶのがキムチですよね。
あちらの家庭ではキムチを漬けており、毎日食卓に並ぶ家庭が韓国では多いようです。
最近では日本でのスーパーでも普通に売られていて我々にとっても馴染み深い食べ物ですよね。
私もキムチは大好きで、食べ比べをしたり、良く頂きます。
箸休めにもなるし、様々な料理にも活用できるし、キムチはとても万能ですよね。
そんなキムチにとてもそっくりな「コッチョリ」!
今回はコッチョリとはどんなものか、その意味やキムチとの違い、作り方についても紹介していきます!
もくじ
コッチョリとは?味や臭い、などの特徴や保存方法!
コッチョリ(겉절이)はキムチの浅漬けのことをいい、別名「チョレギ」とも呼ばれます。
見た目がキムチと一緒のように感じますよね!?
キムチ用の合わせ調味料に浅く漬け作りますが、まだ熟成していないので酸味が少なく食べやすいのが特徴です。
キムチと言ったらしっかり漬け込んで、味をしみこませた辛い物をイメージしますが、このコッチョリは浅漬けなのでそこまで味がしみこんでいない薄めの味となっています。
キムチよりもさっぱりと食べられて何より箸休めにぴったりと韓国では人気で、その調理方法から食卓ではサラダやあえ物としてよく使われています。
日本のキムチはコッチョリ?
そして実は現在日本で売られているキムチの多くは
- 浅く漬けられたもので酸味がなく甘くて食べやすい
- 長期保存ができない
という事から韓国人に言わせれば厳密に言うと”コッチョリ”だ!と言う方が多いのを知っていましたか?
確かに本場韓国の食堂などで食べるキムチと日本のスーパーに売っているものは味がぜんぜん違います。
チョレギサラダの真実
先程、韓国でコッチョリは”チョレギ”とも言われているとお話しました。
しかし今日本で言われている『チョレギサラダ』にはそれらしいものは入っておらず、サンチュ(とキュウリ)にごま油×ニンニク味のドレッシングのサラダというイメージじゃありませんか?
実はこの”チョレギサラダ”は韓国では食べられていない日本で生まれたオリジナルなものなんです。
韓国ではチョレギサラダと言っても通じないので注意してくださいね!
コッチョリの歴史や名前の意味、由来
・コッチョリのコッには「表面」や「外側」、チョリは「漬けた物」という意味。
表面を漬けた物=コッチョリなのです!
コッチョリが生まれた歴史の背景には韓国の気候が関係しています。
韓国は地域によって寒暖差が激しく、特に北の方では冬季が長いので保存食が必要となります。
そこで生まれたのが塩をたっぷりと使ってしっかりと塩漬けにしたキムチなのです。
しかし、韓国南部では保存食を作りこまなくても食材が手に入るため、浅漬けタイプのコッチョリが生まれたと考えられています。
食糧難になりにくい南側の気候だからこそ生まれたキムチ、コッチョリなのです。
コッチョリってキムチじゃないの?その違いは?
一言で言うとコッチョリはキムチの中の一種です!
コッチョリはキムチの中の一種ではあるのですが、作り方の流れから「和え物」「サラダ」という感覚の方が多いようです。
具体的な2つの違いは
- キムチは保存食としてしっかり漬け込まれたもの
- コッチョリは浅漬けで、唐辛子のタレと絡め和えたもの
という感じです。
確かにそういう事から考えると保存がきかないコッチョリは、キムチでは無く、サラダやあえ物感覚になってしまう理由がわかりますね!
コッチョリの作り方のレシピ&サラダアレンジ!
日本の家庭でもこのコッチョリを作ってみましょう!
白菜・・・1株
りんご・・・1/2個
ニンニク・・・5~6粒
唐辛子粉・・・1カップ
カナリエキス・・・大さじ2~3杯
砂糖・・・大さじ2~3杯
水あめ・・・大さじ1~2杯
アミエビ・・・大さじ2~3杯
塩・・・適量
水・・・適量
◇作り方◇
- 白菜はよく水洗いをしてほぐして、大きい葉は半分にカットしておく。
- ①に塩を振りかけ、45分~1時間置いておく。
- すりおろしたニンニクとりんご、唐辛子粉、カナリエキス、砂糖、水あめ、アミエビ、を良く混ぜます。
- 味見をして、塩気が少なく甘く感じたら大丈夫です。
※③~⑤の工程でヤンニョムは完成します。 - 甘い唐辛子タレが完成
- ②の浅漬け白菜は時間が来たら水を加えて良く絞ります。
- 葉一枚一枚の間に⑤を塗ってミルフィーユのように重ねていきます。
- 冷蔵庫などで1日ほど置くと味が馴染みます!
取り出したら白菜をハサミや包丁で小さく切って食べてくださいね。
⑥の段階で一口大に切ったダイコンやニラ、細切りキュウリやニンジンを一緒に漬けても美味しいですよ!
『カナリエキス』は日本では手に入れづらいかもしれません。
これは魚エキスで同じようなタイの調味料『ナンプラー』でも代用可能ですよ♪
サラダにアレンジ
完成したコッチョリのサイドにカットしたフレッシュトマト、上に糸唐辛子、白髪ねぎと白ごまを乗せてごま油を少しかけたられば簡単にサラダに早変わり。
トマトの酸味とキムチの旨味がいい感じに合わさってとても食べやすく美味ですよ。
味とコスパでオススメのキムチ素、コレさえあれば簡単にコッチョリができちゃいます!
チャーハンや、鍋、炒めものなど色々なものに使えるのでご家庭に一品あるとお料理の幅が広がりますよ♪
まとめ
今回はコッチョリを紹介させていただきました。
韓国人でも辛くてさっぱりでおいしいコッチョリの方があえて好きだという方もいるほど。
”キムチ・コッチョリ”ってなんだか難しそうですが、いざ作ってみると意外と簡単にできちゃいます!
皆さんもぜひ一度作ってみてはいかがでしょうか?