イタリアのカチャトーラという料理をご存知でしょうか。
簡単に作る事ができてとても美味しいのですが、日本ではまだあまり知られていないかもしれません。
- カチャトーラとはどういう意味?
- お店で食べておいしかったので自宅でも作りたい。
- 料理のバリエーションは?
ここではそんなカチャトーラの意味や食べ方、起源やレシピなどをご紹介していきます!
カチャトーラとは?
シンプルにいうとトマト味の野菜&肉煮込みなんです。
ということで野菜はトマト・玉葱・ハーブ・ピーマンなどが使われ、お肉は鶏肉やウサギ肉が現地では親しまれています。
カチャトーラはイタリア語で「猟師風/cacciatore」という意味があります。
漁師ではなく、猟師!森でとれた食材がメインとなっている料理!
ワインなども加えられる場合があるため、ワインによく合う料理ですね。
地域によってトマトは用いずにワインビネガー、ローズマリー、にんにく、とうがらし、アンチョビなどを用いた煮込み料理として食べられています。
肉は羊肉で調理される事も多いようです!
カチャトーラはどうやって食べる?
パスタや煮込み料理としてカチャトーラを食べられる事が多いです。
イタリアでは様々な肉を蒸し焼きにしてから加えるのがポイントなんですね!
現地の地域によってはトマトを使わないかわりにワインなどを加えて煮込む事もあるようですが、日本ではトマトを使って作られる事が多いです。
野菜は様々な色々な種類が合いますが、肉本来の旨味をそのまま味わうには、やはりトマト・玉葱・ハーブ・ピーマンが使われることが多いです。
少し風味や食感を変えたい方はナスやたっぷり茹でたレタスやキャベツを入れても美味しいですよ!
この煮込み料理『カチャトーラ』、パスタやスープでも勿論おいしいのですが、なんと白米ともとっても相性がイイです。
夏は夏野菜を加えたり、冬はきのこなどを加えて蒸し鶏と一緒に煮込む事で、野菜たっぷりのおかずとしても大活躍なんです。
作り方さえわかってしまえば、カチャトーラとフジッリのバジル和え、マッシュポテトなどでワンプレートできるため、短時間でオシャレな食卓になる事間違いなしですね。
カチャトーラの起源
発祥はイタリア中部にある州都がフィレンツェで有名なトスカーナ州だといわれています。
平野部がほとんどなく、その土地のほとんどが丘陵部のため山からの恵みを多く受けていた地域ですね。
そのためカチャトーラは猟師がその日にとれた獲物やキノコ、野草の有り合わせで作られていた事が始まりです。
フィレンツェには各都市の歴史や文化に始まり、幅広いファッションやバランスのとれた郷土料理などが多くあります。
15世紀頃、当時の統治者の元、花開いたルネサンス文化の中心地として栄えたフィレンツェ。
イタリアの文化を土台作りを担ったといっても過言ではないほど、世界遺産なども数多く有しています。
豊かな自然や天候に恵まれ、その恩恵を受けてオリーブオイルやワインなどがイタリア有数の産地となっていて、ハーブ塩なども有名なんですよ。
カチャトーラにワインを入れる事があるのは、元々家で栽培をしていたハーブやワインなどを持って狩猟をしていた際、獲れた野草などと合わせて使用したからかも!
カチャトーラはトスカーナを中心として比較的イタリア全土で食べる事ができます。
イタリア料理のほとんどが郷土料理のため、料理によっては発祥地でしか食べる事ができないのですが、ルネサンス文化の中心地として栄えていた地域だからこそかもしれませんね。
カチャトーラ・パスタのレシピ!
それではカチャトーラをシンプルに美味しく頂けるパスタのレシピをご紹介したいと思います。
とてもシンプルな作り方になっていて、ワインも入れておりませんのでお子様でも安心して頂ける食べやすさに仕上がります♪
<ゴロッと鶏肉!山の恵みを存分に!煮込みカチャトーラパスタ!>※2人前
◇材料◇
- パスタ2人分(約200g)
- 鶏もも肉(150g)
- にんにく(1片)
- ブロッコリー(1/2株)
- パプリカ(1/2個)
- トマト水煮缶(1缶)
- オリーブオイル(適量)
- 塩コショウ(適量)
- 水(500ml)
※ワインを入れたい方は水350ml程度と赤ワイン約80ml
◇カチャトーラの作り方◇
- 鶏もも肉をひと口大に切って塩コショウを絡める。
- フライパンを温め、オリーブオイルを入れ熱する。(強火)
- みじん切りにしたにんにくを加え炒める。(中火)
- にんにくの香りが立ってきたら乱切りにしたパプリカ、鶏肉を加える。(中火)
- 鶏肉表面に焼き色がついたら蓋をして蒸し焼きにします。(弱〜中火)
- トマトの水煮缶を入れトマトをつぶす。
- 水を加えて沸騰するまで混ぜる。(中火)
- 沸騰してきたらブロッコリーと茹でたパスタを加え、塩コショウで味を調節する。(弱火)
- 水分をとばし、好みのソース具合になったら完成。
・パプリカは赤、黄どちらでも構いません。
・トマトは潰し、焦げないように混ぜながら調理しましょう。
・赤ワインを入れたい方は水を入れるタイミングと同じタイミングで!
・お肉が鶏肉だけでは物足りないという方は豚バラ肉も合いますよ。
→料理の工程は変わりませんのでオススメです。
パスタ・カチャトーラのレシピや由来、意味のまとめ
いかがでしたでしょうか。カチャトーラ。
料理工程でワインを入れる事によって大人っぽい味わいに、もちろんワインを入れなければお子様にも食べやすく作ることが出来ます。
パスタを除いても煮込み料理として成立するため、ダイエット中だけど食感や肉が食べたい方はいいかもしれませんね。