野菜をたくさん使ったヘルシーな料理が多いベトナム料理。
その中でも野菜をたっぷり食べられる料理として知られているのがバインセオです。
ここではそんなバインセオについて
・どんな食べ物?味や起源、ことばの意味
・バインセオの簡単本格レシピ
・東京で美味しい食べられるお店
を紹介していきます。
もくじ
バインセオとはどんなもの?
バインセオとはどんなもの?具材や味
✔️バインセオ(Bánh Xèo)は、ベトナム料理の一つで、サクサクとしたクレープのような皮の中に具材が包まれた料理です。
皮は米粉、ココナッツミルク、ターメリック(ウコン)、塩を混ぜて作られ、焼いたときの外側がサクサク、内側がもちもちとした食感が特徴的。
中の具材にはエビ、豚肉、豆もやしなどが入っています。
そしてバインセオの味を決定づけるのがタレ!
魚醤のコクにすっきりとした酸味、そしてほのかな甘みが感じられるまさに”東南アジア”っぽい味です。
バインセオのバリエーション
バインセオはベトナムの中部〜以南で食べられていますが、地域によって違いがあるのも面白いところ。
ホーチミンを中心としたベトナム南部の地域のバインセオは直径20〜30cmのものを2つ折りにしたもので生地は黄色く具沢山。
一般的にイメージするバインセオがこのタイプですね。
しかし一方ベトナム中部のバインセオは小さめのものが多く、手のひらほどの大きさそして具材がかなり少なめですが、マムトムという発酵エビペーストが使われるのが特徴です。
バインセオの起源や歴史、言葉の意味は?
起源・歴史
バインセオの正確な起源は曖昧で様々な説があります。
しかしその中でも有力なのは西山朝時代 (1771~1802年) に中部ベトナムで発祥したという説。
この他にもチベット料理や南インド料理から取り入れられたという説も・・・。
バインセオの言葉の意味
『Bánh』は粉モノ(パンやお菓子など)の総称、そして『Xèo』とはベトナム語で生地を流し込むときの音が由来、熱したフライパンに生地が当たると「ジュウジュウ」という音の意味。
ということで”バインセオ”という名前は『焼いた粉モノ』といった意味で、まさにそのまま(笑)
「ベトナム式お好み焼き」であったり、「ベトナム風クレープ」とも言われるのはあながち間違いじゃないって訳です。
簡単本格バインセオのレシピ&食べかた
美味しいバインセオのレシピをタレと調理に分けて紹介していきます。
タレのレシピ
ヌクマムは日本で手に入りづらいのでタイの魚醤「ナンプラー」でも代用可能です。
[材料]
ヌクマム(ベトナムの魚醤): 3大さじ
ライムジュース: 3大さじ
水: 3大さじ
砂糖: 2 ~ 3大さじ(お好みに応じて調整)
にんにく: 2 ~ 3かけ、みじん切り
唐辛子: 1本、みじん切り(お好みで調整)
[手順]
- ボウルにヌクマム、ライムジュース、水、砂糖を入れてよく混ぜます。砂糖は溶けるまでよくかき混ぜます
- みじん切りにしたにんにくと唐辛子を加え、よく混ぜ合わせます。辛さや風味はお好みに合わせて調整してください
- 味を試して、酸味、塩味、甘さがバランスよくなっていたら完成!
→辛味はお好みで調節してみてくださいね。
バインセオの作り方
[生地の材料]
米粉: 1カップ
ココナッツミルク: 1カップ
ターメリックパウダー(ウコン): 小さじ1/2
塩: 小さじ1/2
油: 小さじ1
※ターメリックパウダーはスーパーのスパイスコーナーにあるので探してみてください。
[具材&付け合わせ野菜の材料]
皮を剥いて背わたを取り除いたエビ: お好みで
薄切りにした豚肉:
豆もやし: ごく少量
緑豆の芽: ごく少量
レタスやミント、コリアンダーなどのハーブを
[手順]
- ボウルに米粉、ココナッツミルク、ターメリックパウダー、塩を入れてよく混ぜます。
混ぜた生地を少し休ませておきます(15〜30分程度) - 少量のヌクマム、味の素、胡椒とエビや肉とをよく混ぜ、味が浸透するまで約20分間待つ
- フライパンでエビと豚肉または鶏肉を炒め、火が通ったら別の容器に移しておく
- フライパンに油を敷き、中火で熱したら生地を薄く流し入れ、フライパン全体に広げます
- 両面を焼いて、サクサクとしたクレープのような皮を作ります
- 皮の上に豆もやし、緑豆の芽、先ほどの具材をのせます
- 皮を半分に折り、具材を包み込んだら完成
出来上がったらお皿に移していただきます!
バインセオとハーブ類は別皿にのせましょう。
これを使えばちょっぴり時短!
魚醤はヌクマムがぜったいおすすめ!
バインセオの美味しい食べ方
基本的にバインセオの食べ方は自由ですが、より美味しく食べるコツをここではご紹介します。
オススメは私がホーチミンの人気店「Bánh Xèo 46A」で食べた時にお店のオバチャンに教えてもらった食べ方、それがこちら
- 手のひら大にちぎったレタスを持つ
- その上に切ったバインセオをのせる
- さらにお好みでハーブ類をのせる
- レタスを包み込んでソースにつけ頂く!
という方法です。
これなら出来立てのバインセオを持っても熱くないですし、野菜たっぷりでヘルシーに食べられます。
お店によってはバインセオを注文するとライスペーパーも一緒に提供され、それに包んで食べるのも良いかと思いますが、なんせ熱いので(笑)
もちろん食べすすめていく中で↑の方法でもアリですし、バインセオ単体をお箸で頂く!というのも全然アリ。
バインセオが食べられる東京のお店
ベトナム料理 バインセオサイゴン新宿
綺麗でおしゃれな店内、清潔感がありますが、逆にいうとローカル感は低めかも
東京都新宿区新宿3丁目36−14 6・7F KAWANO ANNEX
Nha Viet Nam 恵比寿本店
東京都渋谷区恵比寿南1丁目18−9 TimeZoneヒルトップビル 3F
ビアホイチョップ 中野店
いい意味で中野らしいこぢんまりしたお店、味は間違いなし!
東京都中野区中野5丁目53−1 栗原ビル 1F
でですけ サイゴンキッチン
東京都中央区日本橋室町1丁目11−4
フォーベト
日本に滞在するベトナム人も多数訪れる人気店です。
東京都豊島区西池袋3丁目31−15 ロイヤルプラザ2 4階
この情報は記事執筆時のものですので、バインセオを”狙い撃ち”される場合は、あらかじめお店にご確認してみるのがおすすめです!
バインセオまとめ
バインセオは自由な食べ方で自由に楽しめるのが魅力です。
ご家庭やレストランでお友達や仲の良い人たちと楽しんでみてください!