”地中海料理”といえばみなさんイタリア料理を思い浮かべるかもしれませんが、スペインにも地中海のものを活かした料理がたくさんあるんです。
そんな料理の代表格のひとつが「サルスエラ」。
ここではそんなサルスエラについて
・サルスエラとはどんなもの?
・ブイヤベースとの違い
・サルスエラの簡単おいしいレシピ
・東京で食べられる美味しいサルスエラのお店
について詳しく紹介していきます!
もくじ
サルスエラとはどんな料理?
サルスエラとはどんなもの?
✔️サルスエラ(Zarzuela de Mariscos)は、スペインのシーフード料理で、トマトベースのソースで煮込んだ豪華な魚介鍋(シーフードシチュー)です。
具材は様々で、一般的にはエビ、ムール貝、カニ、魚介類(ムール貝、タコ、イカ、ムール貝など)、トマト、オニオン、ニンニク、赤唐辛子、白ワインなどが使われじっくりと煮込んで作られます。
トマトの風味とスペイン料理らしくニンニクがしっかり効いたパンチ、そして魚介の深い旨みが味わえる美味しい料理です!
サルスエラの起源・歴史
サルスエラは、魚介が豊富な地中海に面するカタルーニャ地方が起源とされていて、海岸地域の漁師料理として生まれました。
もともとは歌劇(オペラ)の一種である「Zarzuela(サルスエラ)」にちなんで名付けられたもので、豪華な具材とビビッドな色合いが、歌劇の舞台のように豪華な料理であることからこのような名前になりました。
文字通り具材が豪華で、見た目も華やかなので、特別な日やお祝いの席で食べられることが多く、家族や友人と一緒にシェアしながらワイワイ頂く料理なんですよ!
サルスエラとブイヤベースとの違い
サルスエラってフランスの伝統的なシーフード料理「ブイヤベース」と何だか似てない?
と思った方も多いはず。
その違いはほとんどないのですが、”強いて言うなら”2つ違いがあるのでその二つを説明していきますね。
食材の違い
調理方法や味、具材はどちらも似ていますが、一番の大きな違いはサルスエラにはスープにはピカーダというアーモンドペーストが使われることです。
このペーストは大量に入れる訳ではないので、はっきりとした違いが出るわけではありませんが、スープ自体のコクには確実に影響します。
発祥した地域の違い
そしてもう一つ
・ブイヤベースはフランスのプロヴァンス地方、特に地中海沿岸の都市マルセイユが起源
・サルスエラはスペインのカタルーニャ地方が起源
という違いもあります。
マルセイユとカタルーニャの距離は600km弱、だいたい東京から岡山くらいの距離になります。
国は違えど、どちらも地中海に近いこともあり同じような料理がそれぞれ食べられるようになったことは不思議ではありませんね。
美味しいサルスエラのレシピ
難しそうな欧州料理ですが材料さえ揃えれば大丈夫、カレーやシチューを作れれば全然作れますよ!
【材料】(4人分)
エビ:6尾
ムール貝:8個
アサリ:8個
カニの足(ハーフカット):2本
白身魚(骨を取り除いたもの):300g
オリーブオイル:大さじ2
玉ねぎ(みじん切り):1個
ニンニク(みじん切り):5片
トマト(皮と種を除いてみじん切り):2個
赤唐辛子(種を除いてみじん切り):1本
魚介だしのスープ:400ml
白ワイン:150ml
サフラン:少々
塩と黒こしょう:お好みで
パセリ(刻んだもの):適量
アーモンドペースト(ピカータ):80g
レモン(くし形切り):4個
【作り方】
- エビの殻と尾を取り除き、背中に切り込みを入れて背わたを取り除きます。ムール貝は洗って砂を取ります。白身魚は一口大に切ります
- 鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎとニンニクを炒める
- トマトと赤唐辛子を加え、トマトがやわらかくなるまで炒める
- 魚介のスープと白ワインを加え、煮立たせます
- サフランを少々の温水に溶かし、鍋に加えます。塩と黒こしょうで味を調えます
- エビ、ムール貝、アサリ、カニの足、白身魚を鍋に加え、シーフードが火を通るまで煮込み
アーモンドペーストを入れ、さらに5分煮込む - 器に盛り付け、パセリとレモンをトッピングして完成
アーモンドペーストは
にんにく:1片(みじん切り)
アーモンドスライス:1/4カップ(みじん切り)
パセリ:大さじ1(みじん切り)
オリーブオイル:少々
塩:少々
を混ぜて、フードプロセッサーもしくはすり鉢で作ります♪
↓”魚介だしのスープ”はフィッシュブイヨンで作成
↓アーモンドペーストはこのまま使えるこちらでもOK
東京でサルスエラが食べられるレストラン
BAR de ESPANA PERO
東京都中央区銀座8丁目12−5 峯田ビル 1F
俺のスパニッシュ
東京都中央区銀座8丁目3−12 Ginza 須賀ビル 1階
ボデガス ガパ
東京都渋谷区恵比寿西1丁目4−1 VANDAビル B1F
ロス レイエス マーゴス
東京都渋谷区代々木5丁目55−7
この情報は記事執筆時のものですので、サルスエラを”狙い撃ち”される場合は、あらかじめお店に確認してみるのがおすすめ。
サルスエラまとめ
スペインの贅沢な魚介スープ・サルスエラについて紹介してきました。
ブイヤベースを食べたことがある方でもサルスエラは食べたことがない方も多いのでは?
ピカーダ(アーモンドペースト)の入ったスープがどれだけ違うのか、是非一度味わってみてください!