多民族国家であることからバラエティに富んだ食文化が特徴のマレーシアで国民のソウルフードとも言える人気のスープ・バクテー(肉骨茶)。
ここではそんなバクテーについて
・どんな料理?(味や食べ方、起源など)
・現地の味の本格レシピ
・東京・大阪で食べられるお店
を詳しく紹介。
バクテーの全てがわかる内容になっていますのでご覧ください!
もくじ
バクテー(肉骨茶)とは?
バクテーとはどんな料理?
バクテー(肉骨茶、Bak kut teh)は骨つきの豚肉をいくつもの漢方薬や野菜と一緒にじっくり煮込んだマレーシアの薬膳スープです。
濃い色のスープで”重そう”に見えますが見た目よりもあっさり。
色々な食べ方を楽しめるのも大きな特徴で、そのままお肉をいただきスープとしてそのまま飲んだり、ご飯にスープをかけたり、揚げパンをスープに浸したり、中華そうめんなどと一緒に食べられたり等々。
そんなバクテーですが現在では進化を遂げ、スープが”白いも”のや”黒いもの”、汁がない”ドライタイプ”など様々なバリエーションが存在しています。
バクテーの起源・歴史
バクテーの起源はいくつかあるようですが、1900年代前半に中国の移民(客家人)が港で働く人のための朝食として、食堂では肉つきの骨をドンと入れ作られた大鍋料理から始った、という説がもっとも有力です。
”港で働く人のため”と言いましたが、発祥の地はクアラルンプールの西側にある港町クランという場所。
現在ではシンガポールでもよく食べられているのでバクテーはシンガポール料理と思われがちですが、もともとはマレーシアで誕生した料理なんですね。
この他にもシンガポール起源説のほか、インドネシア起源説があります。
インドネシアのジャワ島起源説:インドネシアの伝統的な料理である「ガドゴド・バクテ」(Gadogado Bakte)が元となり、移民や交流によってマレーシアやシンガポールに広まったという説
バクテーのマレーシアとシンガポールの違い
お隣シンガポールのバクテーとの違いですが、
・マレーシア – 醤油ベースのスープ
・シンガポール – コショウとにんにくベースのスープ
と言われていますが、実際はそれぞれの国にどちらのタイプのものも存在しており明確に分けることは難しいのが現状です。
バクテー(肉骨茶)の本格レシピ!
スパイスが色々使われるので材料を揃えるのが少々大変ですがそこが味のポイントになります。
調理は”煮込むだけ”と思いのほか簡単!
【材料】(4人分)
- 豚のバラ肉やスペアリブ:800g
- 豚の骨(リブなど):500g
- にんにく:4かけ(みじん切り)
- ショウガ:2かけ(みじん切り)
- 八角:4個
- 赤玉ねぎ:1個(みじん切り)
- 五香粉:小さじ1/2
- 胡椒:小さじ1/2
- シーユーダム(黒醤油):大さじ2
- オイスターソース:大さじ2
- 砂糖:1テーブルスプーン
- 塩:お好みで調整
- 水:適量
【作り方】
- 豚肉と豚の骨を水で洗い、一つの鍋に入れます。
- ガーリック、ショウガ、赤玉ねぎをみじん切りにし、鍋に加えます。
- 五香粉と胡椒、八角を加え、全体が均一に混ざるようにかき混ぜます。
- ダークソイソースとオイスターソースを加え、全体をよく絡めます。
- 砂糖と塩を加え、味を調整します。必要に応じて水を加えて、材料がひたひたになるようにします。
- 鍋を中火にかけ、煮立ったら弱火にして約2時間から3時間、豚肉と骨が柔らかくなるまで煮込みます。途中、アクを取り除くことができます。
- 器に盛り付けし、お好みでパクチーなどをトッピングして完成です。
この他、具材として煮込む段階ていちょう切りにした大根やえのき、チンゲン菜を入れても美味しいですよ♪
↓スープの素を使って簡単調理
↓レトルトもアリ!
東京・大阪でバクテー(肉骨茶)を食べられるレストラン
東京でバクテーがいただけるレストラン
マレーシア屋台食堂ちりばり
東京都品川区西五反田7丁目12−4 ちりばり
マレーチャンドゥア
東京都豊島区東池袋4丁目6−12 ハイムサカエ
マレーアジアンクイジーン
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2丁目9−9
大阪ででバクテーがいただけるレストラン
マレーシアボレ
大阪府大阪市北区大淀南1丁目4−20 長谷川ビル 1階
ケニージュニア by KENNYasia
大阪府大阪市中央区千日前1丁目7−25 相合ビル 1階
亜州食堂チョウク
大阪府大阪市福島区福島2丁目4−17
この情報は記事執筆時のものですので、バクテーを”狙い撃ち”される場合は、あらかじめお店に確認してみるのがおすすめです。
バクテーまとめ
シンガポールのスパイス肉スープ・バクテーを詳しく紹介してきました。
深みのあるスープの味わいはカラダにしみます(飲みの〆にもぴったり)。
お店やご家庭でベクテーを楽しんでみてください!